BEETHOVEN: SYMPHONIE NO.9 / ベートーヴェン: 交響曲第9番 (SACD)

LEONARD BERNSTEIN レナード・バーンスタイン

限定生産 / SACDハイブリッド

  • CD
  • 売切
  • (注文不可)

4,000円(税込)

※5,000円(税込)以上買うと送料無料!新品でも中古品でもOK!

ご注文できません
  • 限定品
レーベル
エソテリック (ESOTERIC)
国(Country)
JPN
フォーマット
SACD
規格番号
ESSG90283
通販番号
1008755508
発売日
2023年12月09日
EAN
4907034225064
  • LINE

  • メール

商品詳細情報

エソテリック特約店のみの限定販売

※入荷数には限りがあります。
※発売直前のご予約お申込みの場合、商品確保が大幅に遅れる場合がございます。また、限定生産品は確保できない場合もございます。
※ご予約件数が入荷予定数に達した際は、発売前でもご予約受け付けを終了いたします。
※制作上の都合により、発売時期、ジャケットデザイン、収録曲が変更となる場合がございます。
※WEBからの発送は入荷日以降となります。
※制作元完売の際は何卒ご容赦ください。

バーンスタインとウィーン・フィルのベートーヴェン・チクルスの総決算。
熱気渦巻くウィーン国立歌劇場でのライヴ・レコーディング。

■ESOTERICならではのこだわりのSuper Audio CDハイブリッド・ソフト
オリジナル・マスター・サウンドへの飽くことなきこだわりと、Super Audio CDハイブリッド化による圧倒的な音質向上で継続して高い評価をいただいているESOTERICによる名盤復刻シリーズ。発売以来決定的名盤と評価され、現代にいたるまでカタログから消えたことのない名盤をオリジナル・マスターから進化したテクノロジーと感性とによってDSDマスタリングし、世界初のSuper Audio CDハイブリッド化を実現してきました。今回はドイツ・グラモフォン、旧フィリップス、旧TELDECの名盤から、アナログ時代およびデジタル初期を代表する名演・名録音3タイトルをSuper Audio CDハイブリッドで発売いたします。

■切っても切れないベートーヴェンとバーンスタイン
指揮者としてのみならず、作曲家、ピアニスト、そして何よりも音楽を通じての巨大なコミュニケーターとして20世紀に巨大な足跡を残したレナード・バーンスタイン(1918-1994)。ベートーヴェンの作品はバーンスタインの中心的なレパートリーであり、生涯にわたって取り上げ続けました。1954年、アメリカのテレビ・ドキュメンタリー・シリーズ「オムニバス(OMNIBUSOMNIBUS)」への初出演の回でバーンスタインはベートーヴェンの交響曲第5番の第1楽章を取り上げ、巨大に拡大されてフロアに敷かれた楽譜の上で、ピアノを弾き、オーケストラを指揮して作品を分析する番組構成は大きな話題となり、バーンスタイン自身の「ヤング・ピープルズ・コンサート」、あるいは20世紀後半の音楽をTV 番組で扱う制作手法全般に大きな影響を与えました。この瞬間にバーンスタインとベートーヴェンとは不可分の関係となり、ニューヨーク・フィル音楽監督時代にはコロンビアで交響曲全曲(第7番は2度)、序曲、協奏曲、ミサ・ソレムニスにいたる主要オーケストラ曲を全て録音に残し、ベストセラーとなりました。

■バーンスタインの後半生を押し上げたドイツ・グラモフォンとの契約の本格的始動
1969年にニューヨーク・フィルの音楽監督を辞し、作曲とヨーロッパでの指揮活動の比重を広げはじめたバーンスタインにとって、録音面で何よりも重要な転機となったのは1976年に開始されたドイツ・グラモフォンとの長期契約でした。ニューヨーク・フィルとコロンビアにオーケストラレパートリーのほぼすべてを録音しつくしていたバーンスタインでしたが、ヨーロッパのオーケストラとの録音は数えるほど。1970年代に入ってヨーロッパでの演奏活動とその結果としての録音活動をもっと活発化させたかったバーンスタイン側の希望と、アメリカでのシェア拡大およびカラヤンに次ぐ人気指揮者獲得を狙っていたドイツ・グラモフォンの商業的な意向とが合致することで、空前の録音プロジェクトが実現することになったのです。ベートーヴェン、シューマン、ブラームス、マーラーの全交響曲、ハイドンからショスタコーヴィチに至る主要交響曲のほか、ミュージカルやオペラを含む自作の再録音も含む膨大な作品がこの契約で録音され、バーンスタインのイメージを「アメリカを代表する指揮者」から「カラヤンと並ぶ世界的な巨匠」へと変貌させたのでした。しかもその多くが録音と並行してヨーロッパを代表する映像制作会社ユニテルによって映像でも収録され、全世界でTVTV放送されたほか映像ソフトとしても発売されるなどメディアミックスが展開され、文字通り「音楽家バーンスタインの遺産」となったのです。

■ウィーン・フィルとのベートーヴェンの総決算
バーンスタインのドイツ・グラモフォンへの録音は1976年7月のボストン響とのリスト「ファウスト交響曲」で開始されました。ウィーン・フィルとのプロジェクトは、「ファウスト交響曲」とカップリングするための翌1977年4月のボーイト「メフィストーフェレ」のプロローグが初めてで、いよいよ同年9月の第5番を持ってベートーヴェンの交響曲全集の収録が開始されました(LP 8枚組の全集としてまず発売され、その後単売されるという筋立てもグラモフォンの戦略でした)。1978年2月の第2・3番、1978年10~11月の第1・4・6・7・8番を経て、1979年9月、この全集の最後に録音されたのが第9番でした。この間1978年1月にはウィーン国立歌劇場で「フィデリオ」を上演し、それと並行してこのオペラの全曲録音を行うなど、3シーズンにわたってウィーンでベートーヴェン作品を立て続けに取り上げていたバーンスタインにとって第9番はいわばプロジェクトの総決算ともいえる位置づけとなったのでした。そのためか指揮者・オーケストラ双方がこの第9番にかける意気込みは凄まじく、第1 楽章から実に密度の濃い重量級の演奏が続きます。弦はフレーズ間での緊張が途切れないように極限まで音価を延ばし、金管は美感をはみ出すのを厭わず強奏され、ティンパニの乾坤一擲の決めが大きな頂点を築き上げています(再現部やコーダ)。強靭なリズムの主部と流麗なトリオとが対照される第2楽章を経て、第3楽章では一転してじっくりしたテンポを取り、楽譜の指定が「アダージョ・モルト(ひじょうにゆっくりと)」であることに改めて目を見開かせてくれます。第4楽章のレチタティーヴォの雄弁さ、バリトン独唱(クルト・モルの柔らかな歌唱)の前の緊迫感、テノール独唱(「フィデリオ」でもフロレスタンを歌ったルネ・コロのヒロイックな表情が印象的)と男声合唱を伴って盛り上がる行進曲、そして「歓喜の歌」の賛歌へと曲想を抉りぬき、壮麗な二重フーガを経て最後のプレスティッシモへとなだれ込んでいきます(演奏後の拍手はカットされていますが、映像では1 列目に座っていた高齢の男性が叫びながら立ち上がる様子が映し出されているほどの熱狂ぶりで、バーンスタインもコンサートマスターふたりと抱擁を交わすなど、高揚感に満ちた様子が捉えられていました)。

■ライヴの熱気とセッションの緻密さを両立させた完成度の高さ
この演奏はウィーン・フィルの定期ではなく、ウィーンの国際センター(国連機関が入る建築群)のオープニングを記念する特別コンサートで、ウィーン国立歌劇場で開催されました。同歌劇場は典型的な馬蹄形のヨーロッパ・スタイルの会場で収容人数は約2,300人と、ウィーン・フィルの本拠地であるムジークフェライン(約1,750席)より多く、平土間と5層バルコニーの構造になっているため、空間容積は大きい会場ともいえます。バーンスタインはこの交響曲では管楽器を倍(4管)に増やしており、ウィーン国立歌劇場合唱団を含む大人数の演奏にはむしろムジークフェラインよりもふさわしい場所であったといえるかもしれません。演奏自体が放つ圧倒的な熱気はそのままに、演奏者や聴衆のノイズを極力取り除くことで(バーンスタインの唸り声や指揮台を踏む音、曲間の会場ノイズや演奏後の拍手も除かれています)繰り返し聴くに足る完成度の高い演奏に仕上げられているのは、ドイツ・グラモフォンによるバーンスタインのライヴ録音に共通する特徴です。歌劇場の常として会場の残響感は少ないはずですが、この録音ではおそらくポストプロダクションの段階で響きが補われており、聴感上の不足は全くありません。マルチトラック収録の長所を極限まで生かし、独唱・合唱・そしてオーケストラの各パートの明晰さをそのままにステレオにミキシングされているため、トゥッティになっても音楽の微細な動きを精緻に聴き取ることができるのも大きなポイントです。2015年にはSuper Audio CDシングルレイヤー化され、さらに2017年にはオリジナル・マルチ・マスターから新たにリミックスされた上でリマスターされていますが、Super Audio CDハイブリッド盤でのリリースは今回が初めてとなります。今回のハイブリッド化に当たっては、これまで同様、使用するマスターの選定から、最終的なDSDマスタリングの行程に至るまで、妥協を排した作業をおこないました。特にDSDマスタリングにあたっては、「Esoteric Masteringtering」を使用。 入念に調整されたESOTERICの最高級機材Master Sound Discrete DACとMaster Sound Discrete Clockを投入。またMEXCELケーブルを惜しげもなく使用することで、オリジナル・マスターの持つ情報を伸びやかなサウンドでディスク化することができました。
(エソテリック株式会社)

【収録内容】
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
Ludwig van Beethoven

交響曲 第9 番 ニ短調 作品125 《合唱》
Symphony No. 9 in D minor, Op. 125 "Choral"
[1]第1楽章:Allegro ma non troppo, un poco maestoso
[2]第2楽章:Molto vivace
[3]第3楽章:Adagio molto e cantabile
[4]第4楽章:Presto
[5]第4楽章:Presto "O Freunde, nicht diese Tone!" Allegro a ssai

【演奏者】
ギネス・ジョーンズ(ソプラノ)
Gwyneth Jones, Soprano
ハンナ・シュヴァルツ(アルト)
Hanna Schwarz, Contralto
ルネ・コロ(テノール)
Rene Kollo, Tenor
クルト・モル(バス)
Kurt Moll, Bass

ウィーン国立歌劇場合唱団
Konzertvereinigung Wiener Staatsopernchor
合唱指揮:ノルベルト・バラッチュ
Chorus Master: Norbert Balatsch

指揮:レナード・バーンスタイン
Conducted by Leonard Bernstein

【録音】
1979年9月2日~4日、ウィーン、ウィーン国立歌劇場でのライヴ・レコーディング

[初出]DG 2740 216 (1980年)
[日本盤初出]ドイツ・グラモフォンMG 8573/80 (1980年4月21日)

[オリジナル・レコーディング]
[プロダクション]ハンノ・リンケ
[レコーデイング・スーパーヴィジョン]ハンス・ウェーバー
[バランス・エンジニア]クラウス・シャイベ

[Super Audio CDプロデューサー] 大間知基彰(エソテリック株式会社)
[Super Audio CDアソシエイト・プロデューサー 吉田穣(エソテリック株式会社)
[Super Audio CDリマスタリング・エンジニア] 東野真哉(エソテリック株式会社)
[Super Audio CDリマスター] 2023年9月 エソテリック・マスタリング・センター、「Esoteric Mastering 」システム
[解説] 浅里公三 広瀬大介
[企画・販売] エソテリック株式会社
[企画・協力] 東京電化株式会社