ドビュッシー: 歌劇「ペレアスとメリザンド」

DESIRE-EMILE INGHELBRECHT デジレ=エミール・アンゲルブレシュト

タワーレコード企画商品・限定販売 / SACDハイブリッド盤 3枚組

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レーベル
タワーレコード(CLASSIC)
国(Country)
JPN
フォーマット
SACD
組数
3
規格番号
ATKSA1015
通販番号
1008819115
発売日
2024年03月22日
EAN
4543638810154
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商品詳細情報

※こちらはタワーレコード様企画の限定販売商品です。タワーレコード様店舗およびWEBでの限定販売が解除されるまでは、弊社にて新品のお取り寄せを承ることは出来ませんので、何卒ご容赦ください。
なお、限定販売が解除されますのは、発売から数ヶ月ないし半年以上経過してからになりますが、生産数に限りがあるセット物などは限定解除前に完売となってしまう場合もございます。あらかじめご承知おきください。

【タワーレコード渋谷店CLASSIC専門フロア移設オープン記念】
世界初DISC化!
アンゲルブレシュトの死後にプライヴェートLPでのみ配布された"最後のペレアス録音"であるシャルラン収録の幻の録音が遂にリリース!
優秀録音盤。商品化されずに眠っていたシャルラン秘蔵アナログマスターからの初SACD化!
Altusの斎藤氏により最新マスタリング。タワーレコード限定、歌詞対訳付、限定盤。永久保存盤

 

★アンゲルブレシュトが1965年に亡くなった後、追悼盤として200部限定でLP化され関係者に配布されたのち、世に出ることなく眠っていた、名録音技師シャルランの手による1963年の《ペレアスとメリザンド》。その貴重なアナログマスターを用い、ALTUSがマスタリングを施してSACD化。アンゲルブレシュトは《ペレアス》を特別な音楽として生涯大事に演奏し、フランス国立放送管とは8回もの放送録音を行っていますが、当録音はその最後のもの。ドビュッシーの音楽精神に深く没入した、どこまでも崇高な演奏が刻まれています。今回、記念企画として新規序文解説、作品解説と歌詞対訳が付いた78ページの解説書を収録。特別価格、限定数でのリリースとなります。

 

フランスの指揮者、デジレ=エミール・アンゲルブレシュト(1880年9月17日~1965年2月14日)は、大作曲家ドビュッシーの数少ない親しい友人として知られています。二人の本格的な交友は1912年、アンゲルブレシュトが《聖セバスティアンの殉教》のオラトリオ版の初演指揮を行ったときに始まります。演奏会は大成功を収め、ドビュッシーとの往復書簡が始まりました。"Mon cher Inghelbrecht"(親愛なるアンゲルブレシュト)という敬語で始まった文通は、やがて "Mon cher ami"(親愛なる友人へ)と変わり、二人の友情は、互いの才能に対する尊敬だけでなく、感情や秘密の共有にまで至りました。1918年にドビュッシーが亡くなると、アンゲルブレシュトはドビュッシー作品紹介に尽くしてゆくようになります。なかでも極めつけ、と言われたのは歌劇《ペレアスとメリザンド》の指揮でした。アンゲルブレシュトは22歳の時に、この歌劇の初演に接しており、その時の感動を次のように記しています。
「私は一生、この冒頭を初めて聴いたときのことを忘れないだろう。音楽を聴いて以来初めて、それが何でできているのかがわからなかった。あの不思議な感覚をもう一度味わうためなら、私は何だってする。この最初の4小節の完璧なバランスにおいて、メサジェ(初演の指揮者)は、理論とは何の関係もない、感性のみに依存する『多すぎず、少なすぎず』という稀有な直感のおかげで、この問題を解決した」。

 

そして、「ペレアス」を演奏する幼帝を次のように語ります。
「最もよくある間違いは、まるでサン=サーンスやベートーヴェンの交響曲のように楽器を登場させることだ」。
「《ファウスト》や《カルメン》とは違った歌い方をしなければならない。この作品で役を引き受ける芸術家たちの歌唱力がどのようなものであれ、彼らは何よりもドビュッシーの精神に自分の個性を適応させなければならない」。
「すべての音楽の中で最も完璧な傑作のひとつを前にして、それを解釈するとき、ゴローが言ったように、『海の底で宝を探す盲人のようだ』(第3幕第4場)と自分に言いきかすべきではないだろうか」。

 

1958年の《ペレアス》日本初演の際に、最初に指揮を依頼されたのもアンゲルブレシュトでしたが、78歳の高齢となっていたアンゲルブレシュトはジャン・フルネを指名したというエピソードも有名です。

 

一方、アンゲルブレシュトはLP録音を通じて録音技師のアンドレ・シャルラン(1903年3月20日~1983年11月28日)と出会います。シャルランは生涯で約200の特許を取った天才エンジニアで、戦前は映画館の画質と音質の向上に献身し、戦後はLPレコードの開発に触発され、映画関係の特許を全て蘭フィリップスに売却。1949年にシャンゼリゼ劇場裏のモンテーニュ通りに「シャルラン・ラボラトリー」を設立、フランス各社の録音・制作を請け負い、1962年からは「シャンゼリゼ録音センター」に発展させ、自らのレーベル「シャルラン・レコード」を立ち上げます。アンゲルブレシュトとは1953~56年にデュクレテ・トムソン・レーベルのために約20枚のLPを録音。また、フランス国立放送のためにシャンゼリゼ劇場でのライヴ録音も請け負いました。

 

1965年2月14日、アンゲルブレシュトが亡くなると、シャルランを含む彼の崇拝者たちは、彼の極めつけである《ペレアスとメリザンド》のレコード録音が無いことに気が付きました。幸いアンゲルブレシュトはフランス国立放送管弦楽団と同歌劇を1955年、1957年、1958年、1959年、1960年、1961年、1962年、1963年の8回放送録音していました。その中から、1963年3月12日にシャンゼリゼ劇場で行われた、最後の録音を収録した3枚組ステレオLPが「シャンゼリゼ録音センター」により200部限定で制作され、関係者にだけ配られました(その後、仏バークレーがフランス国立放送の音源をもとにLPで一度だけ市販したことがあります)。

 

このSACDハイブリッド盤は、シャルラン自身がマスタリングした「シャンゼリゼ録音センター」のアナログ・マスターテープを初DSD化したものです。ちなみに1987年に設立されたディスク・モンテーニュは前年の1962年ステレオ録音をCD化。これは日本でも発売され、1988年のレコード・アカデミー大賞を受賞した名盤として知られています。今回の1963年録音は、これまで未発売だったもので、キャストも一部異なり(ペレアスがジャック・ジャンセン→カミーユ・モラーヌ!、ジュヌヴィエーヴがソランジュ・ミシェル→マリー・ルーチェ・ベラリー、ゴローがミシェル・ルー→ジャック・マルス)、アンゲルブレシュトの《ペレアス》解釈の最終結論が最優秀のステレオ録音で聴ける、ということでドビュッシー、アンゲルブレシュト、シャルランのいずれかに興味をお持ちの方には見逃すことができないものと言えるでしょう。
(タワーレコード)

 

※初DISC化【タワーレコード渋谷店先行販売日:3/15(金)】
※SACDハイブリッド盤
※世界初SACD化
※ステレオ録音
※歌詞対訳付
※限定数量盤
※2024年にALTUSレーベルの斎藤啓介氏により、本国オリジナル・アナログ・マスターテープから96kHz/24bitでハイレゾ化した音源を用いて最新マスタリングを行いDSD化
※所々、マスターに起因するノイズ等が存在します。予めご了承ください
※マルチケース仕様
※盤印刷面:緑色仕様
※解説:板倉 重雄「ドビュッシーとアンゲルブレシュト、そしてシャルラン」(新規序文解説)、高橋英郎氏「ドビュッシーの光と影」、歌詞対訳(訳:高橋英郎氏(補訳:五島美穂氏))、解説書合計78ページ

 

【収録内容】
クロード・ドビュッシー:歌劇《ペレアスとメリザンド》全曲 (3枚組)

 

【演奏者】
メリザンド:ミシュリーヌ・グランシェ
ペレアス:カミーユ・モラーヌ
ゴロー:ジャック・マルス
アルケル:アンドレ・ヴェシエール
ジェヌヴィエーヴ:マリー=ルース・ベラリー
イニョルド:フランソワーズ・オジュア
医者:マルセル・ヴィニュロン
フランス国立放送合唱団(合唱指揮:ジャンヌ・ボードリー=ゴダール)
フランス国立放送管弦楽団
デジレ=エミール・アンゲルブレシュト(指揮)

 

【録音】
1963年3月12日/シャンゼリゼ劇場(ライヴ)(ステレオ録音)

 

【原盤】
Andre Charlin

 

【Remastering】
2024年にAltusレーベルの斎藤啓介氏により、本国オリジナル・アナログ・マスターテープから96kHz/24bitでハイレゾ化した音源を用いて最新マスタリングを行いDSD化