BACH:A GUITAR COLLECTION(6CD)

VARIOUS ARTISTS (CLASSIC) オムニバス (CLASSIC)

ギターによる無伴奏全曲 他

  • CD
  • 新品在庫取寄せ
  • (2週間~1ヶ月後に発送)

4,235円(税込)

※5,000円(税込)以上買うと送料無料!新品でも中古品でもOK!

レーベル
BRILLIANT CLASSICS
国(Country)
IMPORT
フォーマット
CD
組数
6
規格番号
97289
通販番号
1008894786
発売日
2024年08月24日
EAN
5028421972893
  • x
  • facebook
  • LINE

  • メール

商品詳細情報

バッハ :
【収録内容】
CD1
1. プレリュード (無伴奏チェロ組曲第1番 BWV.1007より)2'27
2. トッカータとフーガ ニ短調 BWV565 9'27
3. シャコンヌ (無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番 BWV.1004より) 13'32
4. アリア (ゴルトベルク変奏曲 BWV.988より) 4'00
5. アリア (管弦楽組曲第3番 BWV.1068より) 4'19
6. ラルゴ (協奏曲 BWV.1056より) 2'34
7. ガヴォット (無伴奏チェロ組曲第6番 BWV.1012より) 3'22
8. ガヴォット (無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番 BWV.1006より) 3'04
9. シチリアーノ (無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番 BWV.1001より) 2'59
10. シチリアーノ (フルート・ソナタ BWV.1031より) 2'29
11. 主よ人の望みの喜びよ(カンタータ BWV.147より) 3'09

ルイージ・アッタデーモ (ギター/アントニオ・エミリオ・パスクアル・ヴィウデス 1927)
録音:2022年3月21、22日、イタリア、クレーマ

CD2
1. 小プレリュード BWV936 (6つの小プレリュードより) 3'23
2. 小プレリュード BWV934 (6つの小プレリュードより) 2'15
3. 小プレリュード BWV937 (6つの小プレリュードより) 2'24
4. 小プレリュード BWV938 (6つの小プレリュードより) 2'21
5. 小プレリュード BWV940 (5つの小プレリュードより) 1'04
6. 小プレリュード BWV939 (5つの小プレリュードより) 0'53
7. 小プレリュード BWV942 (5つの小プレリュードより) 1'02
8. 小プレリュード BWV999 (5つの小プレリュードより) 1'51
9. アングレーズ (フランス組曲第3番 BWV814より) 2'16
10. メヌエットとトリオ (フランス組曲第3番 BWV814より) 4'21
11. アルマンド (フランス組曲第4番 BWV815より) 3'56
12. フゲッタ BWV961 2'20
13. メヌエット I & II(パルティータ第1番 BWV825より) 4'09

ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハのためのクラヴィーア小曲集より
14. プレリュード BWV926 (9つの小プレリュードより) 1'51
15. メヌエット BWV841 (3つのメヌエットより) 1'29
16. メヌエット BWV842 (3つのメヌエットより) 1'12
17. プレリュード BWV924 (9つの小プレリュードより) 1'03
18. ファンタジア第12番 BWV792 (シンフォニア第6番) 2'08
19. プレリュード BWV930 (9つの小プレリュードより) 2'42
20. ファンタジア第13番 BWV791 (シンフォニア第5番) 3'02
21. シュテルツェル:メヌエット (「シュテルツェル氏のパルティア」より。トリオは BWV.929)3'26
22. テレマン:クーラント (組曲 BWV824より) 2'42

アンナ・マグダレーナ・バッハのためのクラヴィーア小曲集より
23. C.P.E.バッハによる行進曲 BWV Anh. 122 1'19
24. C.P.E.バッハによる行進曲 BWV Anh. 124 1'36
25. ペツォールトによるメヌエット BWV Anh. 114/115 3'10
26. ポロネーズ BWV Anh. 119 1'13
27. メヌエット BWV Anh. 113 2'03
28. メヌエット BWV Anh. 120 1'43
29. メヌエット BWV Anh. 116 2'11
30. メヌエット BWV Anh. 132 1'00
31. ミュゼット BWV Anh. 126 1'09

ステーファノ・カルディ(ギター/ローディ:エンリケ・ガルシア・モデル 2013)
録音:2022年5月、ローマ、E45スタジオ

CD3
アンナ・マグダレーナ・バッハのためのクラヴィーア小曲集より
1. コラール「目覚めよと呼ぶ声が聞こえ」BWV.645(BWV.140) 2'05
2. コラール「おお永遠よ汝恐ろしき言葉」BWV.513 1'39
3. アリア「わが魂よ、思い起こしなさい」BWV.509 1'35
4. メヌエット BWV Anh.113 2'52
5. 行進曲 BWV Anh.127 1'19
6. ポロネーズ BWV Anh.128 1'54
7. ミュゼット BWV Anh.126 1'02
8. コラール「汝は満たされ、平静であれ」BWV.510 1'57
9. アリア「汝は満たされ、平静であれ」BWV.512 1'24
10. C.P.E.バッハによる行進曲 BWV Anh.122、ポロネーズ BWV Anh.123、マーチ BWV Anh.124、ポロネーズ BWV Anh.125 7'51
11. J.C.バッハによるロンドー BWV Anh.131 1'19
12. プレリュード BWV.846 2'31
13. コラール「幸いなるかな、おお魂の友よ」 BWV.517 1'57
14. アリア「なにゆえに汝は憂いを覚え」 BWV Anh.516 1'53
15. ベームによるメヌエット 1'45
16. コラール「汝エホヴァがためにわれは歌わん 」 BWV.299 1'07
17. シュテルツェルによるアリア「汝がそばに居てくれるのなら」 BWV.508 3'05
18. ハッセによるポロネーズ BWV Anh.130 2'18
19. レチタティーヴォ「われは満ちたれり」 BWV.82/2 1'42
20. アリア「まどろめよ、疲れし眼」 BWV.82/3 7'29
21. コラール「ただ尊き神にすべてを委ね」 BWV.691 2'35
22. クープランによるロンドー「田園詩」 BWV Anh.183 4'48
23. ペツォールトによるメヌエット BWV Anh.114、BWV Anh.115 4'33
24. ゴットフリート・ハインリヒ・バッハによるアリア「パイプにおいしい煙草を詰めて」 BWV.515a 1'06
25. C.P.E.バッハによる行進曲 BWV Anh.122 1'40
26. メヌエット BWV Anh.120 2'30
27. メヌエット BWV Anh.116 2'26
28. コラール『神よ、我をみ心のままに』 BWV.514 1'19
29. ジョヴァンニーニのアリア「汝の心を我に捧げなば」 BWV.518 2'41
30. メヌエット BWV Anh.132、BWV Anh.121 3'07
31. アリア(ゴルトベルク変奏曲 BWV.988より) 3'17

ヤン・デプレーテル(ギター)
録音:1999年9月、2019年9月、ベルギー、エーケレン、リトル・ビッグ・スタジオ

CD4
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト短調 BWV1001
1. アダージョ 5'14
2. フーガ(アレグロ)5'27
3. シチリアーナ 3'03
4. プレスト 3'51

無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第1番 ロ短調 BWV1002
5. アルマンド - ドゥーブル 9'40
6. クーラント - ドゥーブル 8'06
7. サラバンド - ドゥーブル 6'47
8. テンポ・ディ・ボレア - ドゥーブル 7'26

無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ短調 BWV1003
9. グラーヴェ 5'29
10. フーガ 7'54
11. アンダンテ 5'57
12. アレグロ 6'16

フランチェスコ・テオピーニ (ギター/マイケル・オリアリー 2010)
録音:2014年12月28日~2015年1月14日、イタリア、ペルージャ、アッシジ宮殿

CD5
無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番 ニ短調 BWV1004
1. アルマンド 6'01
2. クーラント 2'24
3. サラバンド 4'44
4. ジーグ 4'08
5. シャコンヌ 18'22

無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番 ハ短調 BWV1005
6. アダージョ 4'44
7. フーガ 12'20
8. ラルゴ 3'17
9. アレグロ・アッサイ 5'08

無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番 ホ短調 BWV1006
10. プレリュード 3'55br> 11. ルール 3'40
12. ガヴォット・アン・ロンドー 3'33
13. メヌエット I & II 3'40
14. ブーレ 1'45
15. ジーグ 1'50

フランチェスコ・テオピーニ (ギター/マイケル・オリアリー 2010)
録音:2014年12月28日~2015年1月14日、イタリア、ペルージャ、アッシジ宮殿

CD6
リュートのための作品集
組曲 BWV996 ホ短調
1. I. プレリュード 2'59
2. II. アルマンド 3'51
3. III. クーラント 2'33
4. IV. サラバンド 4'14
5. V. ブーレ 1'13
6. VI. ジーグ 2'50

組曲 BWV995 イ短調
7. I. プレリュード 5'21
8. II. アルマンド 6'45
9. III. クーラント 2'35
10. IV. サラバンド 4'04
11. V. ガヴォット I 2'10
12. VI. ガヴォット II ロンデロ 2'22
13. VII. ジーグ 2'09

組曲 BWV997 イ短調
14. I. プレリュード 3'25
15. II. フーガ 8'07
16. III. サラバンド 5'15
17. IV. ジーグ 2'55
18. V. ドゥーブル 2'50

組曲 BWV998 ニ長調
19. I. プレリュード 2'48
20. II. フーガ 5'18
21. III. アレグロ 3'33

22. プレリュード BWV999 ニ短調 1'43
23. フーガ BWV1000 イ短調 5'18

ルイージ・アッタデーモ(ギター)
録音:2009年10月~2010年10月、イタリア、フィレンツェ、カレンツァーノ

バッハ自身が編曲好きだったことや、楽器指定にあまりこだわっていなかったような面もあることから、バッハの作品が編曲演奏されて違った魅力が楽しめるのはとても喜ばしいことに思えます。
また、バッハの音楽でよく言われる、汎楽器的、汎時代的な性格も、後世の編曲の意義を深めてくれるはずで、実際、このセットで聴けるバッハの編曲はどれも傾聴に値する仕上がりとなっています。
ケースは一般的なサイズ(厚さ24mm)のプラスチック(ポリスチレン)製で、6枚収納のマルチ仕様となっており、英文ブックレットは20ページあります。

バッハと撥弦楽器
バッハの時代、ドイツ地域で最も一般的だった撥弦楽器はリュートで、バッハにはヴァイスというリュート奏者一族の友人もおり、バッハ自身、リュートのための作曲もおこなっていますし、実際に楽器も所有していました。

バロック期のギター
17世紀にスペインやフランス、イタリアで普及したギター(バロック・ギター)は、ルネッサンス期にリュートと似た用途に使われていたビウエラにそっくりで(ビウエラからギターへの改造も可能)、そのため、ビウエラがよく使われていた地域ではギターへの切り替えが進み、リュートがよく使われていた地域ではギターがなかなか普及しなかった可能性があります。

ギターと地政学
当時のドイツなどプロテスタント地域の宮廷や自治体は、アラゴンやブルボン、ハプスブルクなどカトリック地域の宮廷とは大きく異なっており、ギターの普及がスペイン、フランス、イタリアで先行したのも、音楽家を雇用していた宮廷の相互の関係が影響していると捉えるとわかりやすいような気もします。

バッハとギター
バッハやヴァイスのような高度な技術を持つ作曲家がギターのために作曲しなかった理由としては、地政学的な問題でギターに接することができなかったことのほかに、仮に接していたとしても、当時のギターが独奏楽器としてはまだ開発途上で音量も小さかったことが考えられます。
リュートも音量は小さかったものの、独奏楽器としての表現力は十分に進化してすでに完成されていました。そしてリュートの演奏によって、ヴァイスがドレスデンの宮廷で高い報酬を獲得し、バッハもヴァイスと交流して、少ないながらも作曲をおこなっていたことから、リュートの存在価値が大きかったことは確実です。
とはいえ、ギターは19世紀に入ると改良が進んで大きな音を出すことができるようになって一般化し、逆にリュートは下火になっていったので、新しもの好きで編曲好きでもあったバッハが、もし現代のギターのような楽器に出会っていれば、そのために作曲や編曲をおこなった可能性は十分にあります。

バッハと編曲
バッハが自作や他者の作品の編曲・転用に熱心だったのは、トーマスカントルとしてカンタータなどを大量に準備しなければならなかったことのほかにもいくつ理由かありますが、代表的なものは以下の通りです。

家計の事情
8人兄弟の末っ子として生まれたバッハは、自分の家庭を非常に子だくさんで賑やかなものとし、第1子のカタリーナ[1708-1774]から、第20子のレギーナ[1742-1809]まで、34年間に20人の子供をもうけており(うち10人は乳幼児期に死去)、バッハが65歳で亡くなったときにレギーナはまだ8歳でした。
つまり、バッハが23歳のときから亡くなるまでの42年間に渡って、バッハ家には常に小さな子供が居たことになり、家で子供たちが待っているとなると、バッハが最後の年まで現役だったことも十分に頷けます。当時は子どもの独立が早かったとはいえ、生活費が嵩んでいたことは確実ですし。

副業
大家族の生活費問題もあって、バッハはトーマスカントルや教師など、ライプツィヒ市からの報酬だけではやっていけず、1729年から1741年頃まで民間演奏団体「コレギウム・ムジクム」と関わってコーヒーハウスや庭園での指揮(1737年まで)や演奏により、副業での報酬を獲得しています。

演奏報酬
「コレギウム・ムジクム」での報酬は演奏へのものだったので、バッハは曲目を用意するために、編曲・転用などを積極的におこなって対応していたようです。こうした編曲や転用は、「コレギウム・ムジクム」以外でも様々な機会におこなわれ、1740年代なかばには、作曲されたばかりのペルゴレージの「スターバト・マーテル」を、見事な詩篇カンタータに仕立てて演奏してもいました。

小都市での公演維持
1750年頃の欧州都市人口は、ロンドン約68万人、パリ約58万人、ナポリ約31万人、アムステルダム約21万人、ウィーン約18万人、ローマ約16万人、サンクトペテルブルク約15万人、ヴェネツィア約15万人、リスボン約15万人、モスクワ約13万人、ミラノ約12万人、パレルモ約12万人、リヨン約11万人、マドリード約11万人、コペンハーゲン約9万人、ベルリン約9万人、ジェノヴァ約9万人、ハンブルク約8万人、セビリア約7万人、マルセイユ約7万人、ドレスデン約6万人といった感じなので、ライプツィヒの人口約3万人は少ない方ですが、それまで子育てしてきたワイマールやケーテンに較べればずっと大きな規模でした。
「コレギウム・ムジクム」が、補助金などの公的な支援無しで頻繁に演奏会を開催することができたのもライプツィヒの人口のおかげですが、そうは言っても小都市レベルなので、演奏会の需要を維持して安定報酬に繋げるためには、魅力ある演奏曲目が不可欠だったため、バッハの編曲意欲も十分に高かったものと考えられます。

(日本出版貿易)