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《ドン・カルロス》日本盤DVDリリースにあたり、この演出を手がけられたペーター・コンヴィチュニー氏より寄せられたコメントをご紹介します。 「ドン・カルロス」は叙事詩です。こうしたものを物語るには、時間が必要です。 この作品は、ヴェルディの手になる最も素晴らしい合唱シーンのひとつによって始まります。そこで私たちは理解するのです。この叙事詩において戦争は、すべての個人的な、そして政治的な災いの根底にあるのだと。 音楽は、脈打つような動機によって幕を開けますが、この後、私たちはこの動機をほとんどすべてのアリアや二重唱、アンサンブルの中で何度もくり返し聴くことになります。もしこの作品をほかの場面で始めるとすれば、それは、はじめに主題を提示することなくフーガを演奏するようなものです。 さらに第1幕で私たちは、カルロスとエリザベートがフォンテーヌブローの森でどのように恋に落ちるのかを知ります。このことはとても重要です。それによってこそ、この恋が破れたときに、私たちは彼らの苦しみを共感することができるのですから。 ヴェルディは「ドン・カルロス」をフランス語で作曲しましたが、その後の補綴や改訂もすべてフランス語で行っています。 こうした事情が物語っているのは、7つのうちのひとつの版、つまりオリジナル版だけが問題になるということです。 「火刑」の場は、構造的にも音楽的にも、他の場面とは全く性格を異にしています。テキストから見ればこれは、物見高い人々の座興に供するために異教徒が火あぶりにされるという民衆たちの祭りであるわけです。ですから私は、舞台と観客との間にある「第4の壁」を開くのです。ここに Spiel(遊び/演技)と Ernst(真面目さ/現実)、オペラと人生が混じり合います。(続く) 【演奏】 フィリップ2世…アラステア・マイルズ ドン・カルロス…ラモン・ヴァルガス ロドリーグ…ボー・スコウフス 大審問官…シモン・ヤン 修道士…ダン・パウル・ドゥミトレスク エリーザベト・ドゥ・ヴァロワ…イアノ・タマール エボリ公女…ナディア・ミヒャエル ティボー…コルネリア・サルジェ レルマ伯爵…ベネディクト・コベル 他 ベルトラン・ド・ビリー(指揮) ウィーン国立歌劇場管弦楽団&合唱団 エルンスト・ドゥンシルン(合唱指揮) 演出:ペーター・コンヴィチュニー 装置・衣裳:ヨハネス・ライアッカー 照明:ハンス・テールステーデ トラマトゥルギー:ヴェルナー・ヒンツェ 映像監督:アントン・ライツェンスタイン 【収録】 2004年10-11月 ウィーン国立歌劇場(ライヴ)〔フランス語上演〕 映像・音声 * 面/層:片面二層 * 色彩:カラー * 画面サイズ:16:9LB * リージョン:リージョン2 * 映像方式:NTSC * 動画規格:MPEG2 * オリジナル語:フランス語 * 音声方式:リニアPCMステレオ * 音声方式:ドルビーデジタル5.1chサラウンド * 音声方式:dts5.1chサラウンド * 字幕言語1:日本語字幕 * 字幕言語2:フランス語字幕 |
BERTRAND DE BILLY / ベルトラン・ド・ビリー