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2006年NAIMレーベルから発売された、チャーリー・ヘイデンの2006年録音最新作が帯・ライナー付き国内仕様でリリース。ヘイデンは数多くのギタリストとのDUO作がありますが、今回はイタリアで「アコースティック・ギターのジミヘン」の異名を持つ超絶ギタリスト、アントニオ・フォルシオーネとの共演です。あらゆるスタイルを弾き分けられるテクニックと柔らかな感性、ほとぼしるような情熱が素晴らしいです。チャーリー・ヘイデンの名曲(3)”LA PASIONARIA”では、自らの感情を爆発させるような凄まじさと物悲しさをあわせ持つフラメンコ・ギターのスタイルで曲の持つ世界観を完璧に描き出しています。権力に立ち向かう強さと身を削るような悲しみ、それを癒す優しさ・・・その想いは地に響くようなヘイデンのベースと一体になり、聴くものの存在自体が危うくなりそうなほどの圧倒的な感動を与えてくれます。様々なスタイルで数多く録音されている同曲の中でも屈指の名演といえます。静寂、孤独、ほの暗い闇、そこにさす一筋の光・・・互いの曲が反応し合い、まるで一つの大きな物語を紡いでいくような後半の深遠な響きも聴き逃せません。チャーリー・ヘイデンが達した孤高の境地を是非ともご堪能下さい。
CHARLIE HADEN(b), ANTONIO FORCICONE(g)
[ 2006年6月26-28日録音 ]
CHARLIE HADEN & ANTONIO FORCIONE / チャーリー・ヘイデン&アントニオ・フォルチオーネ