LEON MICHELS率いるファンクバンド"EL MICHELS AFFAIR"が、THE ROOTSのラッパー"BLACK THOUGHT"を招き話題を集めたコラボレーション・アルバム『GLORIOUS GAME』が、早くもCD/LP/CASSETTE TAPEの複数フォーマットでフィジカル化!

専売特許の「シネマティック・ソウル・サウンド」で知られるLEON MICHELS率いる現行ファンク最高峰バンド"EL MICHELS AFFAIR"が、これまた最高峰の生音ヒップホップ・バンド"THE ROOTS"のフロントマンであるラッパー"BLACK THOUGHT"を招いた事で業界話題沸騰となった今回のコラボレーションであるが、その高さ過ぎる期待を優に超えた会心の一作となっている。

LEON MICHELSはプリプロダクションの段階で、ライブ演奏を録音したトラックをBLACK THOUGHTに送る代わりに、サンプラーで彼自身と彼のコレクションからいくつかのレコードをサンプリングしたループを提供したという。
そのコンセプトと地続きに、MICHELSは自分のスタジオで一度新たなソウル・ソングを作り、それをセルフ・サンプリングし、その音を切り刻んだりループさせたりしてサウンド・プロダクションを作成していったそうだ。
結果、ループ・ベースのトラックが有機的な雰囲気を醸し出して、BLACK THOUGHTが柔軟に対応できるような呼吸と揺らぎを与えている。

そういったサウウド・アプローチが功を奏し、「何を書くかは、プロデューサーのエネルギーと俺のエネルギーの方程式で決まる」と語るBLACK THOUGHTは、曰く「これらの曲(Glorious Game)は、俺の人生を描いた映画のワンシーンのようなものだ」といった、今までに無いパーソナルで内障的なリリックを披露している。

言うなればLEON MICHELSがカスタムメイドな(そして非常にヒップホップ的な)手法で構築したサウンドの舞台上で、ストーリーテラー役を担うBLACK THOUGHTが自身についての物語を語る(ヴァース・コーラス / ヴァース・コーラスといったやり方ではなく)、「シネマティック・ソウル」の看板に偽りなしの正に映画のような特別な作品である。