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Mystica Tribe の新境地!神秘のベールがゆるやかに開く、官能と法悦のサイケデリック・ダブ。

神秘のベールをゆっくりと開くように、リスナーの肉体と精神をゆるやかに解放するMystica Tribe の新作『JADE EYES EP』は、ダブ/テクノ/ハウス好きのみならず、ワールド・ミュージックやアンビエント・ミュージック、リラクセーション/ヒーリング・ミュージックを愛好するリスナーをもとりこにする魅力を秘めている。東京在住のプロデューサーTaka Noda のプロジェクト、Mystica Tribe による5 枚目のEP。今回のリリースは自身のレーベル〈Mystica Tribe Records〉からの2 作目となる。これまでの作品は、Gilles Peterson、Trevor Jackson、Osunlade、DJ TLR、Pangaea、2562/A Made Up Sound、Legowelt といったさまざまなジャンルのDJによってサポートされてきた。A1「Jade Eyes」は、レゲエ/ハウスを折衷した骨太のドラムと、これまでにも増してヘヴィなベースが腰を揺さぶる、ハウス・ミュージックの享楽性を取り込んだMystica Tribe の新境地であり真骨頂といえるトラック。トレードマークのメロディカに乗せて、酩酊と覚醒が同時に襲ってくる。A2 のリミックスを手掛けているのはシカゴのプロデューサーChrissy。Chrissy Murderbot やChris E Pants の名義でもリリースがあり、ジュークからハウスまで幅広いサウンドを作ってきた才人だが、ここではグイグイ跳ねるファンク・ベースが印象的なニューウェーヴ・エレクトロ・ディスコを披露している。ダンスの快楽を全身で謳歌するような解放感に満ちた、官能的なヴァージョンだ。B1「Love Light」は、細かに振動するトライバルなパーカッションが体を揺らし、催眠的なシンセのメロディがニューロンを刺激し瞑想へといざなうサイケデリック・ダブ。続くミディアム・テンポのB2「Nightbird」は、Mystica Tribe ならではのチル・アウト感覚をもつアンビエント・ダブ・ハウス。脈打つベースライン、呪術的なドラムとパーカッション、オリエンタルなメロディカに身をゆだねていると、遠い記憶の奥底に刻まれた古代の風景を夢想する。聴き終えたあとも深い余韻に浸ることができる。
マスタリングはENA が担当。サウンドシステムをフルに鳴らし切るポテンシャルを秘めたこのEP は、ダンスフロアで最高のパフォーマンスを発揮するだろう。Mystica Tribe の『JADE EYES EP』は、霊的であると同時に歓楽的でもあり、ダンス・トラックとしてのみならず、極上のヒーリング/リラクセーション・ミュージックとしても楽しめる作品集だ。