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現代ブラジリアン・ジャズ最高峰の実力者!あのバーデン・パウエルの息子でパリを拠点にインターナショナルな活動をみせるピアニスト、フィリップ・バーデン・パウエルの最新作が登場!
■ 帯ライナー付国内仕様盤 / ライナーノーツ:柳樂光隆 (Jazz The New Chapter)
―― 実は僕は2016年にメロディー・ガルドーとピエール・アデルニとダヂとともにフィリップが来日し、ビルボード東京でライブを行った際に、フィリップと話をする機会があった。フィリップに自分がジャズ評論家だと自己紹介すると、彼は堰を切ったようにジャズの話を始めた。好きなジャズピアニストとして、ビル・エヴァンスが出発点にあり、キース・ジャレットやハービー・ハンコック、ミシェル・ぺトルチアーニが好きだという話をしてくれて、マイルス・デイビスのアコースティックのカルテットの話をずいぶんした。その時に「じゃ、1978年生まれのあなただったら、ブラッド・メルドーあたりはどう?」という質問をしたら、メルドーは大好きで、特に『Art Of The Trio』のシリーズは一時期かなり聴き込んで研究したし、今でもiPhoneに入れていつでも聴けるようにしているとのことで、カート・ローゼンウィンケルやマーク・ターナー、ブライアン・ブレイドが好きでよく聴いているといってiPhoneを見せてくれた。そこには1990年代末から現在までのコンテンポラリーなジャズがたくさん入っていて、近年はピアニストだったら、ジェラルド・クレイトンやアーロン・パークスが好きだし、同世代のロバート・グラスパーやエスペランサ・スポルディングがものすごく魅力的なクロスオーヴァーを実践していることに感銘を受けているというようなことも話してくれた。(中略)
それにしても、聴けば聴くほど、このフィリップ・バーデン・パウエルというピアニストのすばらしさが際立つ。そして、前作『LUDERE』と本作『NOTES OVER POETRY』を聴いて、ここまでジャズを理解し、消化し、時代やスタイルを横断しながら、自身のルーツでもあるブラジルの要素をも取り入れながら、自分にしか奏でられないサウンドを奏でていることは驚きでもある。僕があの日のビルボードの楽屋で感じた物静かで穏やかで控えめなピアニストがバンド全員から大きな尊敬を集めていたことを改めて彼の録音から感じたのだった ――
※ライナーノーツより抜粋
PHILIPPE BADEN POWELL / フィリップ・バーデン・パウエル