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あのジョアン・ジルベルトの師匠とも言われる天才音楽家、ワルテル・サントスの記念すべき1STアルバム、その名も『ボサノヴァ』が、ボサノヴァ60周年の今年ついに日本初CD化。
1930年にバイーア州のセニョール・ド・ボンフィンで生まれたワルテル・サントスはボサノヴァ・ファン、そしてブラジル音楽ファンにとって知る人ぞ知る存在である。
同郷のジョアン・ジルベルトらとともにエナモラードス・ド・ヒッチモというグループを結成。ジョアンにギターをはじめハーモニーの付け方などを指導したほか、幻の "ボサノヴァ0号" と言われるエリゼッチ・カルドーゾの「シェガ・ヂ・サウダーヂ」で、ジョビン、ジョアンとともにコーラスを担当したのもワルテルと、ボサノヴァの誕生から発展に至るまで、常に中心にいた人物なのである。
ボサノヴァが一大ブームとなった1960年、ワルテルはスタジオ経営のためリオを離れてしまう。それもあってかボサノヴァの正史にはほとんど登場しないものの、ブラジルの音楽業界では長く活躍。ワルテルが設立したレーベル "ソン・ダ・ジェンチ" はエルメート・パスコアルやウーゴ・ファトルーソらの名作を生み出し、また実の娘のルシアーナ・ソウザは北米のジャズ・シーンで現在も活躍するなど、ブラジルの音楽業界に残した業績は実に偉大である。
そんなワルテルであるが、実は2枚のLPレコードを残している。そのうちの1枚で彼の記念すべきデビュー・アルバムにあたるのが本作『ボサノヴァ』である。天性のハーモニー・センスと聴くものを虜にするジェントルな歌声が存分に堪能できるだけでなく、ワルテルの代表曲とされる "アズール・コンテンチ"、 "サンバ・ソ" などを収録。ワルター・ワンダレイによるエレガントなアレンジも素晴らしく、これまで知られてこなかったのが不思議なほどの完成度を誇っている。
■ 日本語解説 : 坂尾英矩
WALTER SANTOS / ワルテル・サントス