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世界のジャズ・ファンが注目する北欧シーンから登場した、濃密で完成度の高いブラジリアン・ジャズ・アルバム。リーダーのスティーン・ラスムーセンは、デンマークを拠点に活躍するピアニストで、スカンジナビア系ジャズマンとのセッションを中心に活躍するベテラン。その傍ら、長年に渡り自身のミュージシャンズ・ポリシーに影響を与えてきたブラジル音楽への造詣も深く、多くのブラジリアン・セッションにも参加。その代表的な作品としては、2005年にデンマークSTUNTレーベルからリリースされ、多くのブラジル・ファンから絶賛されたシルヴァーナ・マルタの名作「CEU DE BRASILEIRA」(トニーニョ・オルタ、アイアート・モレイラが全面参加)にフィーチュアされていたピアニストと言えば、記憶が繋がるリスナーも多いであろう。
そんなスティーンが創り上げる新たなブラジリアン・サウンドが本作である。全編に渡り透明感のある美声を聞かせる♀vocalは、スウェーデン出身のシンガー、ジョセフィン・クロンホルム。ミルトン・ナシメントとの共演歴もある彼女は、英語/スウェーデン語、そしてポルトガル語で自在に表現する実力派インタープリター。そしてスカンジナビアン・ジャズ・シーンで活躍する若手プレイヤーで構成された1ホーン+パーカッションが織り成すサウンドは、ブラジリアン・ブリーズのリズミカル・テイストと洗練されたジャズ・マナーとが見事に調和。
オルガン・フレーズが心地良いグルーヴィ・ジャズ感覚を演出するM1「マシュ・ケ・ナダ」に始まり、シックな装いのミドル・ボッサM2,6,7(A.C.ジョビン作)、ブラジリアン・パーカッションをアクセントにしたジャズ・サンバM5(アリ・バホーゾ作)、スキャットが印象的な妖しくディープな名曲M9(エドゥ・ロボ作)、そして、ラストのジョアン・ドナート作「AMAZONAS」のシンプルなジャズ・ボッサまで、そのセンシティヴなカバー・センスは、あまりの素晴らしさ。さらにタイトル・トラックほかスティーンの研ぎ澄まされたオリジナル・レパートリーをアクセントにしたアルバム構成は、全編を通じてドラマティックなジャズ・ボッサの世界へと誘う。
スペシャル・ゲストとしてミルトン・ナシメントを支えたブラリアン・パーカッションの天才ホベルチーニョ・シルヴァが3曲で参加していることも特筆。北欧の清々しいジャズが生んだ、聞くほどに快感を促すブラジリアン・ジャズのマスト・アイテムとして長く愛聴したい1枚だ。
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STEEN RASMUSSEN / スティーン・ラスムセン