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■アルゼンチン音楽手帖掲載品■
ノラ・サルモリアとのピアノ連弾アルバムでも、そのリリカルなピアノを聴かせてくれていた女性ピアニスト/作曲家/音楽教授の2003年発表の名作。フォルクローレのパーカッション音を指す「マランボ」を題した「自由なマランボ」というタイトルの通り、伝統的なイマジネーションのソースとしながら、非常に美しいクラシカルなピアノの響きで、単なるフォルクローレとは一線を画す芸術性を帯びた傑作である。
まずは彼女のパートナーであるケーナ奏者MARCELO CHIODIが印象的なプレイを聴かせるM1で耳を奪われる。リリアンの寄り添うようなピアノも素晴らしいが、フォルクローレの情感を巧みに演出するドラムスのCOLO BELMONTEも見事である。三拍子で進んでいくM2、ピアノ・ソロのM3、パーカッションとのデュオM4などはリリアンの独壇場ともいえるだろう。思慮深く繊細なピアノの音色が淡々としたメロディで紡がれていくその情景は、ノラ・サルモリアとはまた違った素朴な美しさを湛えている。実に素晴らしい。コントラバス&ドラムとスピーディーに進んでいくジャズ・トラックM8もリリアンの多彩な才能をうかがわせる。そして最大のハイライトはリリアンの曲をカルロス・アギーレ(ACORDEON/VO)と演奏するM14であろう。控えめなアギーレの歌とリリアンのピアノによるイントロから、アギーレのアコーディオンが響く哀愁のデュオ。まさにメランコリックな一曲だ。
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LILIAN SABA