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現在アルゼンチン・ムシカ・クリオージャ最高の語り部として崇められ、フォロアーも多い名手ラリー・バリオヌエヴォの新作。リリアーナ・エレーロ他リスペクトする後進もゲスト参加。
1972年生まれ。現在アルゼンチン・ムシカ・クリオージャ(ヨーロッパ起源のワルツとアフリカンなリズムが融合した音楽)最高の語り部として崇められるのが、このラリー・バリオヌエヴォだ。90年代初頭からプロとしてのキャリアをスタートさせたラリーはこれまでに8枚のアルバムを発表。ジャズやロックの手法を取り入れつつも現代の語り部としてフォルクローレの伝承性を重視した作風で、アルゼンチン新世代フォルクローレを代表するシンガーソングライターの一人としてシーンにおけるポジションを確立してきた。2009年以来となる本作も、まさにそんなラリーらしさが表現された一枚。
素朴なギターと歌声で綴られるシンプルで力強いカンシオン(歌曲)がたっぷりと12曲収録された本作は、まさに今のアルゼンチンを生きる若者の感性と伝承文化の融合をリアリティーを色濃く反映。録音やアレンジにおいて洗練されつつも無骨さを残している点は、現代アメリカのフォークやカントリー・ミュージックとの類似性も見いだせる。現代最高のフォルクローレ歌手、リリアナ・エレーロや、アルゼンチン・クンビア・バンド=ラファガのアリエル・プチェッタ、ロック/エレクトロニカのレオ・ガルシア他、ラリーを敬愛する様々なジャンルの音楽家たちもこぞって参加しており、現地での音楽家同士の交流やお互いへの尊敬がうかがえ、実に興味深い。
feat. Liliana Herrero, Ariel Puchetta, Leo Garcia, Marcelo Veliz y su quintetito, Viviana Pozzebon, Marcelo Gomez, el grupo Intihuayra entre otros.
http://www.ralybarrionuevo.com/
渋谷ジャズ・レアグルーヴ館
RALY BARRIONUEVO / ラリー・バリオヌエボ