ALEX FROM TOKYO PRESENTS JAPAN VIBRATIONS VOL. 1

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2023.10.19

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日本クラブミュージック勃興期に残されたレジェンドたちの名曲をコンパイル! マスタリングはPHONON熊野氏

10/19(木) 追加
参加アーティスト、レーベル関係者のコメントを追記しました。

V.A. (ALEX FROM TOKYO) / ALEX FROM TOKYO PRESENTS JAPAN VIBRATIONS VOL. 1 (2LP)

ALEX FROM TOKYO PRESENTS JAPAN VIBRATIONS VOL. 1 (2LP)

V.A. (ALEX FROM TOKYO)

日本クラブミュージック勃興期に残されたレジェンドたちの名曲をコンパイル! マスタリングはPHONON熊野氏

WORLD FAMOUS(CLUB) / IMPORT / LP(レコード) / WF007JPVDLP / 1008750041 / 2023年11月16日

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Japan Vibrations Vol.1参加アーティスト達からのコメント:
 
90年代から親交があるDJ Alexによる、日本の音楽に対する愛とセンス溢れるコンピレーション。素晴らしいアーティスト達の中にSILENT POETSを選んでもらえて光栄です。
SILENT POETS / Michiharu Shimoda

今までに取り上げられた事の無い括りでのコンピレーションになっていて新鮮です。幅広い選曲であの時代の日本の音楽シーンの変化や流れが俯瞰され、その中に選んで頂けてとても光栄に思います。
Mind Design(澤田朋伯)

2023年、インターネット前夜の知られざる90年代の東京のテクノが、世界に知られる事をとても嬉しく思います。
Transonic Records (永田一直)

Japan Vibrations Vol.1リリース本当におめでとう。Alexから今、こんなコンピを作ろうと思ってるよ、その中でQUADRAの曲も入れたいんだ!と聞いたときは本当に嬉しかった。しかも、曲名を聞いて一瞬戸惑った。この名義の中では珍しいロービートの作品を選んでくれたから。選び方がなんてニクいんだろうと思ったよ。あとからコンピの収録アーティストや曲を知り更に驚いた。この中に一緒にいられて何やらニヤけてしまった。Alexの音楽回想録第一章、最高だろ。
HIROSHI WATANABE aka Quadra

斬新なセレクション、そして丁寧なパッケージ制作に敬意を表します。
そしてこのコンピレーションに参加することに大きな喜びを感じております。
 清水靖晃

自分がやってきたものがこうして素晴らしい選曲の中に共に収められることは素直に嬉しい!サンキュー!アレックス
高木完

興味深い素敵なコンピレーションに、僕のトラックを拾って下さりありがとうございます。その夏(95年)の体験のフィーリングを切り取って一気にスケッチしたアルバムの一曲です。
Okihide

日本在住だったAlexがフランスに戻り、世代を超えた日本の音楽を編集し、世界に発信する。輸出であり逆輸入でもあるこの企画。日本と世界の両方を良く知るAlexならではの選曲になっている。安易なエキゾチズムでもなければ、海外に対するコンプレックスもない、真の意味でのワールド・スタンダード。Alexにしか出来なかったジャパニーズ・ミュージックのショーケースなのだ。
沖野修也

コンピレーションのリリリースおめでとう!本作は、長年日本でDJとして過ごしたAlexの歴史やバックグラウンドを詰め込んだ素晴らしい日本産エレクトリックミュージックの集大成である内容だ。この作品に、1994年に僕が初めて手掛けたプロダクションであるMondo Grossoが収録されて嬉しく思います。本作は”Japan Vibrations Vol.1”という事で、今後続くであろう続編にも期待が高まります。
Yoshihiro Okino (Kyoto Jazz Massive)

コンピレーション「Japan Vibrations Vol.1」の企画をAlexから知らされたとき、音楽が言葉や時空を超える力を持つことを改めて感じた。Alexは東京、パリ、ニューヨークといった多文化都市で活躍している。一方で、日本を拠点にしながらもベルリン、ロンドン、東京などのレーベルから作品を次々と発表していたのがSusumu Yokotaだ。2人は地理的には遠く、音楽的には近かった。Alexは多様な都市のエネルギーを音楽に変換し、パルスを感じ取り、音楽制作やDJ活動に活かしている。一方、Susumu Yokotaは日本の静けさと、ベルリンやロンドン、LAなど世界各地の文化が織り成す多様性を楽曲に落とし込んでいた。残念ながら、2015年にSusumu Yokotaはこの世を去ってしまったが、彼の音楽は2023年の今もなお、世界中で再発され続けている。 このコンピレーションに収められた楽曲は、単なるコンピレーションという枠を超え、2人の深い絆と多様な音楽が生む、枠を超えた不思議な力を感じさせる。それはまるで、二人が持っていた特別な思いや親しみ、合えば時に兄弟のような絆だったり(少なくとも僕にはそう見えることも多かった)。このコンピレーションは、聴く人を別の国、あるいは別の次元へと誘ってくれると思う。音楽が続く限り、2人の友情も永遠に続くと、Alexに感謝です。(Yama / Sublime Records)

錚々たる面々の中参加させていただけまして大変光栄です。C.T.Scan のこの曲はロバート・A・ハインライン著「夏への扉」の読書感想文ならぬ読書感想曲でアンビエント+デトロイトテクノという手法で制作いたしました。30年前の曲ですが正に「夏への扉」の様に時空を超えて皆さまに聴いていただけますことがとても嬉しいです。
CMJK (C.T. Scan)







日本クラブミュージックの黎明期に残された名曲の数々。パリと東京のクラブミュージック・シーンを繋いだ伝道師、アレックス・フロム・トーキョーが80年代半ばから90年代半ばまでの間に発表された日本のエレクトロニック・ミュージックをコンパイルした重要コンピ「ALEX FROM TOKYO PRESENTS JAPAN VIBRATIONS」のVOL.1!!!

エンジニアはPHONON熊野氏、ライセンスコーディネイトはKEN HIDAKA氏、アートワークはTAKEHIKO KITAHARA氏 という、シーンを知り尽くした重鎮たちが担当!

YMO、ニューウェイヴ、ニューエイジ以降のエレクトロニック・ミュージックと、ディスコ・シーンのクロスオーバー、そして訪れたクラブミュージック・シーンの勃興。アンビエント、テクノ、トランス、ハウス、ダウンテンポ。
坂本龍一から清水靖晃、細野晴臣らの先駆者。高木完、藤原ヒロシ、モンド・グロッソ(KYOTO JAZZ MASSIVE参加)、サイレント・ポエッツによる洗練されたサウンド。そして国産テクノのパイオニアたる横田進、CMJKことCT SCAN、OKIHIDE(Tanzmuzik)、Mind Design(TRANSONIC)、そしてKAITOことHIROSHI WATANABEのQuadra。

参加アーティストの並びのみでも伝わってくるクラブミュージックの熱い胎動!!!

アートワークの写真は藤代冥砂とBeezerによる。



A1. Haruomi Hosono - Ambient Meditation #3
A2. Silent Poets - Meaning In The Tone (’95 Space & Oriental)
A3. Mind Design - Sun
B1. Quadra - Phantom
B2. Yasuaki Shimizu - Tamare-Tamare
B3. Ryuichi Sakamoto - Tibetan Dance (Version)
C1. T.P.O. - Hiroshi’s Dub (Tokyo Club Mix)
C2. Okihide - Biskatta
D1. Mondo Grosso - Vibe PM (Jazzy Mixed Roots) (Remixed By Yoshihiro Okino)
D2. Prism - Velvet Nymph
D3. C.T. Scan - Cold Sleep (The Door Into Summer)



Alex From Tokyoが日本で重ねた25年以上の人生における音楽の回想録、第一章!

Japan Vibrations Vol.1で、80年代半ばから90年代半ばまでの日本のエレクトロニック・ダンス・ミュージック・シーンの刺激的な時代に飛び込もう。東京でDJ活動をスタートした音楽の語り部でもあるアレックス・フロム・トーキョーが厳選したコレクションは、シーンを形作った先駆者たちや革新者たちにオマージュを捧げている。

この秋にリリースされるこのコンピレーションは、日本の現代音楽史における活気に満ちた時期を記録したタイムカプセルとなる。また、その時代を生きた本人からのラブレターでもある。

アンビエント、ダウンテンポ、ダブ、ワールド・ビート、ディープ・ハウス、ニュー・ジャズ、テクノにまたがる11曲を新たにリマスター。国際的なサウンドに日本的な要素が融合した、楽園のような時代のクリエイティビティに満ちた創意工夫と、そのエネルギーを共に紹介する。

シーンのパイオニアである細野晴臣、坂本龍一、清水靖晃、クラブカルチャーを形成した藤原ヒロシ、高木完、ススムヨコタ、Silent Poets、Mondo Grosso、Kyoto Jazz Massive、そして新世代アーティストのCMJK(C.T.Scan)、Mind Design、Okihide、Hiroshi Watanabeのバイブレーションを体験しょう。このクラブシーンの進化をDJセットの進行とともに展開します。

本作はサウンドエンジニア熊野功氏(PHONON)による高音質なリマスタリングが施され、日高健によるライセンスコーディネート、アルバムアートワークは北原武彦。撮影は藤代冥砂とBeezer、と全員がアレックスと親交の深い友人達が担当。プレスはイタリアのMotherTongue Records。販売流通先はアムステルダムのRush Hour。

ジャパン・ヴァイブレーションズ Vol.1は、リスナーを日本の伝説的なクラブで繰り広げられるエネルギッシュな夜にタイムスリップさせ、音楽の発見と内省の旅へといざないます。




楽曲解説
 
A SIDE
 
A1 
Haruomi Hosono — Ambient Meditation #3 
 「Japan Vibrations」の幕を開けるのは、夢の世界でお茶を楽しむ招待状のようなトラック。この穏やかな楽曲は、ニューエイジの伝説であるLaraajiとアンビエントの巨匠Brian Enoに捧げられ、Prophet 5シンセサイザーを演奏する細野晴臣と、キラキラ輝く筝を弾くアメリカのマルチ楽器奏者Laraajiが参加している。細野晴臣は、1993年にリリースされた「Medicine Compilation From The Quiet Lodge」のクロージングトラックとしてリリースし、アルバムタイトルの通り、日本を代表する音楽アーティストのひとりである細野晴臣の90年代初頭の瞑想的な転換を表現している。アルバムは、東京の祐天寺にある茶室をモデルにしたRACOONスタジオで録音され、ハウス、テクノ、アンビエントの要素が細野晴臣のエキゾチックなタッチと共に織り交ぜられている。特にこのトラックは神聖な魅力に満ちている。
 
A2
Silent Poets — Meaning In The Tone (’95 Space & Oriental) 
ジャパニーズエレクトロニックデュオ(現ソロ)のサイレント・ポエッツが手掛けた「Meaning In The Tone」のリミックスが、エキゾチックなダブ感と響き渡るサウンドで鮮やかに生まれ変わる。下田法晴と春野高広によるオリジナルトラックは、1993年に発表された2ndアルバム『Potential Meeting』に収録されている。そして、本リミックスは1995年に、DJ /アーティストの竹村延和が新たに設立したレーベル、idyllic recordsからリリースされた『New Chapter』のために特別に制作された。ダブ、トリップホップ、アシッドジャズ、そしてこのトラックのようなダウンテンポまで幅広い音色が、サイレント・ポエッツのホリスティックなアートアプローチを体現している。下田が手がける音楽&ブランドPoet Meets Dubwiseは、今もなお、音の響きの中に意味を捉えている。
 
 
A3
Mind Design — Sun 
トモノリ・サワダとコウジ・サクライによるテクノ・ユニット、Mind Designの「Sun」は、シネマティックなビルドアップとともにソフトで共鳴力のあるトラックで、富士山での夜明けのような印象を与える。サワダとサクライは、全ての楽曲をシーケンサーでシンセサイザーやリズムマシンを動かして、DATレコーダーで一発録りした。Mind Designは、東京のテクノ・パーティでデュオのライブを見たマルチタレントなDJ、ミュージシャン、マスタリングエンジニア、そしてプロデューサーのが永田一直設立した地下電子音楽レーベル、Transonic (Trigger Labelの前身)に1993年にサインしました。サクライとサワダの最初で最後のアルバム、View From The Edgeは1994年にリリースされ、彼らはゲーム業界のサウンドコンポーザーやデザイナーとしてキャリアを積み、現在も活躍している。
 
 
B SIDE
 
B1 
Quadra — Phantom 
B面は、デビューアルバム「Sketch From A Moment」に収録されたHiroshi Watanabeが手がけるQuadra名義による幻想的なダウンテンポトラックでスタート。優しく揺らめくシンセサイザーの音色と力強い打楽器のリズムが、聴く者を虜にする。Hiroshi Watanabeは、ディープスローハウス、アップテンポ、メロディックテクノなど、多彩なエレクトロニックミュージックのジャンルにおいて、数多くの名義(Quadra, Kaito, Hiroshi W, キタハラタケヒコとのTread, 32 project),で作品を発表してきた。Nite grooves、Kompakt、Third Ear Recordings、Ibadan、Transmat Recordsなど、数多くのレーベルからリリースされ、その音楽性は常に多様であった。ボストンのバークリー音楽大学で作曲を学び、日本のレーベルFrogmanからリリースしたEPでディープハウスの福音を広め、ニューヨークを拠点に伝説の「Save The Robots」などのクラブでハードハウスやテクノをDJする等、90年代半ば、渡辺は精力的に活動していた。本曲「Phantom」は、アルバムの中間に位置するトラックで、美しく、ゆったりとした流れが心地よい。
 
 
B2 
Yasuaki Shimizu — Tamare-Tamare
日本のアーティストの中で、時代を超えて、斬新で楽しさにあふれた音楽を作り続ける者はほとんどいない。その数少ない例外の一人が、清水靖晃である。彼が手がける音楽は、世界中の音楽を繋ぎ合わせ、音階やスタジオ技術に試行錯誤する、彼自身のオーガニックかつ実験的な創作活動の結晶となっている。そんな清水の音楽に登場するのが、「Tamare Tamare」だ。このエレクトロ・ワールドフュージョンのダンスフロアキラーは、セネガル出身の歌手・ミュージシャンであるワシス・ディオップをフィーチャーしている。パリのADS-Colourスタジオで、ワールドミュージックを手がける名プロデューサー、マルチン・メイソニエ(フェラ・クティ、キング・サニー・アデ、サリフ・ケイタ、マヌ・ディバンゴなど)と共に制作された本曲は、1987年にリリースされた清水の『Subliminal』に収録されている。このトラックは、まるで太陽のように輝き、清水自身が言うように、音の形をした魅惑的な魔法なのである。
 
 
B3
Ryuichi Sakamoto — Tibetan Dance (Version) 
深いスラップ、スナッピーなビート、軽やかなストラム、幽玄なウィンディング、ローリングなキー、そして 実験的な微調整が織り成す、グルーヴィなコラージュ。このトラックは、友情にあふれた集いのような軽快なダンスチューンである。なんと言っても、坂本龍一が呼びかけ、彼のイエロー・マジック・オーケストラの同僚であり、コラボレーターでもある細野晴臣(ベース)、高橋幸宏(ドラムス)、大村健司(エレキギター)そして弦楽器の巨匠、高橋鮎生が(箏)をスタジオに招待したからだ。画期的なシンセサイザーのFairlight CMIも加わって、エピックでファンキーなチューンを引き立てている。このクラブ志向のアレンジ版は、2015年にオノ・セイゲンによる高解像度フォーマット(DSD)のリマスターで、坂本龍一の1984年の作品『音楽図鑑』の日本限定再発盤に初めて収録された。天才的な(そして先駆的な)音楽家であり、美しい人間である私たちの「教授」坂本龍一は、2023年3月に亡くなりました。ソロアルバム約25枚、YMOとのアルバム41枚、ライブアルバム14枚、コラボレーションアルバム19枚、EPやシングル40枚という驚異的な作品群は、後世に活気を与え、インスピレーションを与えてくれるだろう!
 
 
C SIDE
 
C1 
T.P.O. — Hiroshi’s Dub (Tokyo Club Mix)
雷鳴と打ち付けるようなビートが鳴り響く——今、日本最大音量のクラブにいる。この雰囲気あふれるクラブ・クラシックは、1980年代末の日本で様々なシーンやジャンルが融合したストーリーを語る。この曲は、ヒップホップレーベル&ポッシーMajor Forceの初期リリースのひとつで、その後2度リミックスされた。Tiny Panx Organization(T.P.O.)のアップテンポな「Punk Inc.」から始まり、最初のダブテイクをするのは音楽とカルチャーの最高権威である藤原ヒロシだ。そして、ここにあるのは、サッポロ出身のDJ Heytaによるパラダイス・ガラージ風のディープハウス・リワーク。その昔、水曜日の夜にDJ Heytaがレジデントを務め人気を博していた東京の小さなクラブ「青山MIX」でブラックアウトしたフロアを思い浮かべてください!
  
C2 
Okihide — Biskatta 
沖縄のサトウキビ畑を自転車で回り、強烈な太陽の下で輝く海を見つめる。Okihide Sawakiが京都の自宅スタジオ「Sleepy Room」でこのトラックを制作したとき、そんな美しい思い出が蘇った。興秀は、幼少期から音に夢中になっていた(12歳の時にはKorg Mono/Polyを誇らしげに所有していた!)。1994年、彼は東京の渋谷On AirでTanzmuzikという名前でライブをしていたところ、福岡のトップDJでプロデューサーの稲岡賢の目に留まった。稲岡が立ち上げたテクノレーベル「Syzygy Records」と契約し、1996年にアルバム『A boy in picca season』をリリース。彼のエキレクティックで「インテリジェント」なデビューアルバムからの、スムーズで、心を揺さぶるDetroitのインスピレーションを受けたこのジャムは、感情に満ちあふれている。
  
 
D SIDE
 
D1 
Mondo Grosso — Vibe PM (Jazzy Mixed Roots) (Remixed by Yoshihiro Okino) 
1994年にリリースされたこの陽気でエレガント、そしてジャジーなダンストラックは、京都を拠点とするアシッドジャズ集団Mondo Grossoによるもので、新進気鋭の音楽家、大沢伸一がリーダーを務めていた。『Vibe.P.M』(Jazzy Mixed Roots)は、京都のクラブ「Container」で働きながらMondo Grossoをマネージメントしていた沖野修也が手がけた、『Kyoto Jazz Massive』(For Life Records)というコンピレーションアルバムに収録された。沖野兄弟が結成した音楽プロジェクトであるKyoto Jazz Massiveの原点であり、彼らが注目したアーティストでもあったMondo Grossoとの出会いをきっかけに誕生した。兄の修也がプロデュース、弟の好洋がリミックスを手がけた、この日本的なクロスオーバージャズは、Brenda Kay Pierceというアメリカのヴォーカリストが美しく歌い上げるように、「生きていることを実感させてくれる」。30年経った今でも、Kyoto Jazz MassiveやMondo Grosso、そして個々のアーティストたちは、良質なバイブスと刺激的なクロスオーヴァー・ダンスミュージックを広め続けている。
 
 
D2 
Prism — Velvet Nymph 
後に日本の電子音楽の巨匠となる故・横田進がプリズムという名義で残した、深みのあるストレートなディープハウスの傑作。デトロイト・テクノを愛した彼は、それを精緻に再構築し、山崎マナブが運営する日本の新レーベル・サブライム・レコーズから1995年に『Metronome Melody』をリリース。このトラックとアルバムは、横田自身だけでなく、日本のエレクトロニック・ミュージック・シーン全体にとっても先駆的な時期にリリースされた。まず1993年12月に、西麻布YellowでUnderground Resistance (UR)の初来日公演で共演し旋風を起こしました。そして1994年6月には、伝説のベルリンのテクノ・パレードであるラブパレードに日本人初となる出演を果たし、独自のアシッド・テクノサウンドで大喝采を浴びました。Susumu Yokotaは20年以上にわたって約70枚のアルバムとシングルという、驚くべき多彩な作品を残して、2015年に54歳の若さで惜しまれつつこの世を去りました。
 
 
D3 
C.T. Scan — Cold Sleep (The Door Into Summer) 
最後にFrogman Recordsの15年間の歴史を物語る壮大なテクノ・ジェムで当コンピレーションを締めくくります。初期の90年代にテクノ音楽を発見した中には、渡邉健吾、野田努、佐藤大、広石正和が含まれており、彼らはそれぞれの方法でシーンを影響し、革新しました。渡邉と野田は、革新的なエレクトロニック・ミュージック・マガジンであるele-kingを創刊しました。広石はSony Technoのディレクターとして活躍し、UMAA(旧Third-Ear JPN)の創設者となりました。また、日独テクノ大使であるDJ Toby Izui(トビーネーション)の影響を受け、渡邉と佐藤はテクノ・レーベルFrogmanを設立しました。彼らは、J-popの人気アーティストであるシンセポップ・アーティストでプロデューサーのCMJKとして知られるC.T. Scanをレーベルの最初で最後のリリースに起用しました。この「Cold Sleep (The Door Into Summer)」のバージョンは、Frogmanの2008年の休止前コンピレーション『Fine - The Best of Frogman』に収録されています。ロバート・A・ハインラインのタイムトラベル小説に着想を得た、反省的で浮遊感のある、優しく未来的なトラックです。未来を創造するために過去を振り返る、最高の「Japan Vibration」。