■特集「音楽の聴き方について考える」
・女のインドネシア・ポップス(武部 洋子)
・タイポップと真剣に向き合ったらダイナミック琉球にぶち当たった(DJ 817)
・インドネシアのジャズを聴く会ドキュメント[於:実験的談話室 主水 MONDO](佐藤 マタ)
・中華世界へのまなざし―台湾で撮影されたミュージックビデオを観る(長嶺 亮子・山本 佳奈子)
■生徒として、教員として―とある美術部の歴史とはなし(金 潤実)
■BARよなき2024年業務日誌[抄録](よなき)
■台湾における市民による地下メディア実践と民主化との関係―1990年代の台湾の地下ラジオ運動を軸として「メディアづくりを通じた市民意識の醸成とは」(和田 敬)
■ザイ・クーニンの表現にみるアイデンティティ―血、海、家(齊藤 聡)
■自炊アナキズム(高岡 大祐)
■私の弘大漂流記(清水 博之)
■消費主義的アジアンカルチャーから足もとのアジアへ(山本 佳奈子)
表紙イラスト:petechen
ロゴ・表紙デザイン:三宅 彩
『オフショア』とは……
アジアの音楽やアートの情報を発信するウェブマガジン「Offshore」(2011~)が、紙の文芸雑誌となってリニューアル。2022年8月創刊。速い情報発信ではなく、「やすい」や「おいしい」でもないアジア。じっくりアジアを考えます。
著者プロフィール
山本 佳奈子 (ヤマモト カナコ) (編著)
当誌の発行人・編集人。物書き(バイトと兼業)。1983年生まれ、尼崎市出身。2015年から約5年間那覇市に暮らし(その間に福建省で1年間留学)、2020年より神戸市兵庫区在住。好きな歌は「宮古根」。共編著書に『ファンキー中国 出会いから紡がれること』(灯光舎)。昔のZINEでの筆致を取り戻すため、しばらくは自分の原稿に没頭する予定。
金 潤実 (キン ユンシル) (著)
1990年和歌山生まれの在日コリアン四世。民族教育や美術教育に携わったり、油絵を描いたり、時々サイアノタイプ。自身が最初に講師を務めた中大阪朝鮮初級学校が2022年に統廃合になる際のラストイベント『NAKAOSAKAアートプロジェクト2022 출발점』を企画。この社会の子どもへの興味のなさにどうしたもんかと思っています。
齊藤 聡 (サイトウ アキラ) (著)
1971年山口県生まれ。音楽ライター。著書に『齋藤徹の芸術 コントラバスが描く運動体』(カンパニー社)、共著に『阿部薫2020 僕の前に誰もいなかった』(文遊社)、『AA 五十年後のアルバート・アイラー』(細田成嗣編、カンパニー社)、『開かれた音楽のアンソロジー~フリージャズ&フリーミュージック 1981~2000』(TPAF)、『アート・クロッシング第3号 特集:高木元輝フリー・ジャズサックスのパイオニア』(TPAF)、『これでいいのか福島原発事故報道』(丸山重威編、あけび書房)など。“JazzTokyo”、『ele-king』、『Voyage』、『New York City Jazz Records』、“Jazz Right Now”、“Taiwan Beats”、『オフショア』、『Jaz.in』、『ミュージック・マガジン』などに寄稿。
佐藤 マタ (サトウ マタ) (著)
インドネシア・ジャカルタにて13年在住後帰国。ジャカルタでは現地アーティスト達と共に、ダンスミュージックを中心に、自身が経営する 「MONDO by the Rooftop」にてジャンルレスで様々なイベントを開催。現在は京都祇園にて実験的談話室「主水」の店主として活動。
清水 博之 (シミズ ヒロユキ) (著)
1976年生まれ、2006年より韓国在住。2010年よりソウル・弘大で「雨乃日珈琲店」を運営する傍ら、ライター・翻訳家として活動。著書に『韓国タワー探究生活』(韓国YOUR MIND)、『コーヒーを淹れながら聴く音楽』(韓国workroom press)、訳書に『古本屋は奇談蒐集家』(ユン・ソングン著、河出書房新社)、『最後のライオニ 韓国パンデミックSF小説集』(アンソロジー共訳、河出書房新社)他があり、イ・ランやイ・ミンフィなどミュージシャンの日本版音盤の歌詞翻訳も担当する。同人誌『中くらいの友だち』(韓くに手帖舎)の同人として毎号エッセイを寄稿している。
高岡 大祐 (タカオカ ダイスケ) (著)
大阪出身。低音金管楽器 tuba(テューバ)を演奏する音楽家。クラシックを学ぶも、10代からワールド・ミュージックや民族音楽、ジャズなどの音楽を好み、学生時代から路上演奏を始め、そのまま職業音楽家の道を歩む。20代初頭から即興演奏に触れ興味を持ち、ジャンルなど無関係な音楽的交流を経てソロイストとして活動する。流動的で不安定な毎日で、生活そのものが即興という暮らしの中で、自活のために自炊を続け没頭することになる。多数のバンドに参加し、自身の自主レーベル blowbass から特殊パッケージの音源を発表している。
武部 洋子 (タケベ ヨウコ) (著)
1990年代からジャカルタ在住、2013年にインドネシア国籍に帰化(詳細は『オフショア』第4号拙稿にて)。フリーランスでTV番組撮影、市場調査、視察などのコーディネートを主に手がける。著作に『旅の指さし会話帳インドネシア語』(ゆびさし)。ホワイト・シューズ&ザ・カップルズ・カンパニーの「トップスター」日本語版歌詞制作と声の出演、ザ・パントゥラズのアルバム『ガルラ・トロピカリア』日本流通版CDのライナーノーツ執筆など。@okoyrocks
DJ 817 (ディージェー ハイナ) (著)
沖縄No.1(暫定)タイポップDJ/会社員。沖縄・那覇市を中心にDJ活動し、フロアごとタイ郊外にテレポートする実験を繰り返している。近年はタイ音楽のマナーでの楽曲制作も始め、ローカルジョークの精度が高いと現地ネットニュースにも取り上げられる。作詞作曲作品に、絵恋ちゃん「たいものてんぷら」、ミームトーキョー「カノムトーキョー」。2023年にMIX CD『Mai phet Mai kin』(波の上MUSIC)リリース。
長嶺 亮子 (ナガミネ リョウコ) (著)
沖縄生まれ。専門は民族音楽学、とくに漢族系芸能と社会。最近のお仕事は「戦前・戦中台湾のコロムビアレコードの音から歌仔戯(ゴアヒ)と新興劇の音楽の繋がりをさぐる」(福岡正太・劉麟玉編『音盤を通してみる声の近代―日本、上海、朝鮮、台湾』スタイルノート)、「伝統は、生のものですから。」(井口淳子・山本佳奈子編『ファンキー中国 出会いから紡がれること』灯光舎)、「「うたう」から「漂う」仏教音楽へ―電子念仏機を通して作られる音空間」(八木百合子編『モノからみた宗教の世界』春風社)など。目下の楽しみは、グーグルマップの在日米軍施設内の学校や住宅エリアにつけられた卒業生や元居住者の思い出コメントを探して読むこと。
よなき (ヨナキ) (著)
1986年、那覇市松川生まれ。京都教育大学中退。2018年、BARよなき開業。趣味は沖縄関連レコード収集とハンドボール観戦。
和田 敬 (ワダ タカシ) (著)
1973年生まれ。ローカルメディア研究者。2020年大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程単位取得退学(人間科学博士)。寄稿や共著に「ミニFMによるパーソナル・ネットワーキング―関西地域の事例をもとに」(『情報通信学会誌』97号)、「ローカルメディアの技術変容」(飯田豊編『メディア技術史改訂版』北樹出版)、「メディア装置と谷川俊太郎」(『ユリイカ総特集92年目の谷川俊太郎』青土社)。1986~1990年まで大阪・千里で個人発信のミニFMを開局。当時の近隣のミニFMとも盛んに交流を行った。一九九五年、阪神淡路大震災後の西宮で復興支援のミニFM fm laLUZのスタッフとして参加。「小さなメディア」による公共空間の自生的な涵養に関心をもつ。
petechen (ピートチェン) (表紙絵)
1986年広州生まれ。異なる名義を用いて音楽制作やグラフィックデザインを行なっている。感覚と手を使った落書きをまず信頼し、素材や機材に縛られることなく、シンプルでわかりやすく、論理的で筋の通った創作をしている。
メーカーインフォより