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サイケ方面からも昨今再評価の著しい70年代のエラスモ・カルロス作品が一挙3作CD/VINYLで再発!
再発タイトル一覧はこちら http://diskunion.net/latin/ct/news/article/1/63394
エルヴィス・プレスリーを筆頭にリトル・リチャード、チャック・ベリーといったロックンロール・スターへの憧れからスタートし、ジョーヴェン・グアルダ・ムーヴメントを経て、ホベルト・カルロスとともにブラジル音楽を代表するS.S.W.へと成長。今でも第一線で活躍するエラスモ・カルロス。長いキャリアにおいて、様々な音楽を取り上げてきたエラスモだが、ブラジル音楽ファンはもちろん、サイケ、アシッド・フォーク、プログレといった幅広いジャンルから近年求められているのが1970年代の作品である『E OS TREMENDOES』, 『CARLOS, ERASMO』, 『SONHOS E MEMORIAS 1941-1972』の3タイトルである。
本作は1971年にレコーディングされた作品で、オリジナル盤は300USDを優に超える価格で取引されている逸品。トロピカリア・ムーヴメントの一端を担ったプロデューサー、マノエル・バレンベインとホジェーリオ・ドゥプラ、そしてラニー・ゴルジンをプロデューサーに、アレンジャーにはアルトゥール・ヴェロカイ、ギタリストにムタンチスのセルジオ・ヂアスを迎えるなど、トロピカリアに接近したサウンドを披露。自らのオリジナルが中心だが、マルコス・ヴァーリや当時亡命中だったカエターノ・ヴェローゾの楽曲を取り上げるなど、その慧眼にもあらためて唸らされる。
これまでに本国ブラジルで3枚組ボックスの一枚としてCD再発されたほか、ブラジルの再発レーベルPOLYSOMから5,000円を超える実勢価格にてレコード再発されていたものの、手に入りやすい価格での単品リイシューは初めて。アルトゥール・ヴェロカイ再評価以降、過去のブラジル音楽に対する歴史や序列は日に日に更新されている昨今だが、今回のリイシューで一部のコレクターの間のみで親しまれていたエラスモの名作があらためて世に問われることになる。
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ERASMO CARLOS / エラスモ・カルロス