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ドラムレスというのが、この作品のポイントでしょう。ベテランRODITI。お国はブラジル。RESERVOIRあたりの作品では、明るさが全面的に出たイメージを持ってましたが、ここでは、やわらかい音色でのダンディズムが漂います。ベースが淡々と刻む空間の中で、トツトツとしたピアノと紡ぎだされる曲の数々。イグナツィクは、先日、YVPのデッド商品が入荷して話題になりましたが、こうした編成で聴いてもいいですね。イグナツィクのコンポーズによる5曲目のようなムード、とディジー・ガレスピーの曲などがもつ明るさが好対照。コントラストも美しい変則トリオによる逸品です。
CLAUDIO RODITI(tp), KLAUS IGNATZEK(p), JEAN-LOUIS RASSINFOSSE(b). 2005年録音
関口滋子
CLAUDIO RODITI / クラウディオ・ロディッティ