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ブラジル音楽の伝統を踏襲するギターのふくよかな倍音、カポエイラに端を発するパーカッシヴな奏法、そしてブラジルの良き歌手に共通するアーシーな歌声...アフロ・ブラジルの伝統を現代に伝えるシンガーソングライター=アルベルト・サルガードのデビュー・アルバム!
アルベルト・サルガードはギタリスト、そして作曲家として確固たる地位を築きつつある気鋭の音楽家である。カポエイラからクラシック、ジャズまでを吸収したその音楽レンジの広さが何よりも素晴らしく、ブラジルらしい独特なハーモニー、生楽器の特徴を活かしたダイナミックなアンサンブル、カポエイラからブラジル内陸部の風景を想起させるどこかヒリヒリとした空気までが混然一体となりながら迫りくる、民俗音楽的でありながらユニバーサルな響きを獲得した稀有な音楽性を持つアーティストだ。
満を持してのデビューアルバムとなった本作も、冒頭からその真骨頂を発揮。リズミックなギターのリフレインからスピード感あふれるサンバジャズへと展開。ジョアン・ボスコを髣髴させるギターと声が一体になったプレイは圧巻だ。ヴァイオリン、アコーディオンも交えた#3や、ビリンバウを演奏したディープかつトランシーな#5など、ギタリストとしての卓越した技術、確かな音楽的見識に裏打ちされた絶妙なアンサンブルもさることながら、例えばカエターノやジルベルト・ジルらのシンプルな弾き語りや、彼らのルーツでもあるバイーア・サンバの巨匠ホベルト・メンデス、更には今年国内盤がリリースされ「アフロ・ブラジル×ニック・ドレイク」などと言われているチガナー・サンタナなど、都会的でありながら、どこかアーシーな雰囲気を感じさせるアーティストに連なる確かな才能を感じさせる点も特筆である。と同時にアルベルトの世界観を支えるそれぞれの演奏もまさに職人技とでもいうべきもので、それもそのはずARTHUR MAIA、DI STEFFANOといった一流セッション・マンも参加。それらの要素が凝縮されたトラックが#4だろう。アルベルトの鉄弦ギターにアルトゥール・マイアのフレットレスベースが絡む印象的な導入部から、緊張感のあるアンサンブルを保ちながら、それぞれがソロを取り合う素晴らしい一曲だ。
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ALBERTO SALGADO / アルベルト・サルガード