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★いよいよワールドワイドに飛躍するオーストリア出身ピアニストのACTデビュー作
★1984 年生まれのダヴィッド・ヘルボックは12 歳でジャズ教育を受けながら、クラシックをメインに進み、その後ピーター・マドセンと出会ったことで、本当に自分が進むべき道を発見。2015 年までに13 枚ものアルバムを発表していて、ソロ、デュオ、トリオ作のほかに、マルチ管楽器奏者2名とのユニット“ランダム・コントロール”での活動も続けています。2010 年には600 ページに及ぶ楽譜集『パーソナル・リアルブック』を発刊して、作曲家としての旺盛な創作成果もアピールしました。セロニアス・モンクとエルメート・パスコアールから影響をうけて、自己の音楽性を築き上げた若き才人です。
★全14 曲の本作は半数の7 曲をヘルボックのオリジナルが占める一方で、ジョン・ウィリアムス作曲の映画『スター・ウォーズ』挿入曲の4つのトラックを点在させて、プログラムの柱としたことが特徴になっています。ザ・バッド・プラスに由来する、と言えそうなトリオ・コンセプトは自由奔放。この編成に可能な表現領域がまだまだ存在することを、彼らは教えてくれます。
★ミュートや内部演奏を自在に用いてピアノの能力を引き出すヘルボック。鍵盤模様の帽子がトレードマークの男が、ジャズ・シーンに
一石を投じた問題作です。
■David Helbock(p),
Raphael Preuschl (elb),
Reinhold Schmölzer(ds)
DAVID HELBOCK / デヴィッド・ヘルボック