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2005年、スティーヴィー・ワンダーらをゲストに迎えたアルバム『State Of Mind』で鮮烈なデビューを飾った盲目のシンガー・ソングライター/ ギタリスト、ラウル・ミドン。2006年の初来日以来、2012年からほぼ毎年のように来日。また、2014年にレーベルを移籍して以降は、特に自らのやりたい音楽を優先させた作品創りも話題の一つでしょう。
そんなラウル・ミドン。『Bad Ass and Blind』以来、ちょうど一年振りとなる本作は、オランダの名アンサンブル、メトロポール・オーケストラとの共演を実現させた一作!メトロポール・オーケストラといえば、古くはエラ・フィッツジェラルド、ディジー・ガレスピーのようなジャズ界の大巨匠との共演も果たしたほか、現代ジャズを代表するスナーキー・パピーとも共演。また、エルビス・コステロやボノといったポップス界のスター、イヴァン・リンスやエドゥ・ロボのようなブラジルを代表するシンガーに至るまで、活動範囲は幅広く、現代屈指のオーケストラ・サウンドを聴かせるアンサンブル。
また本作では、コンダクターをつとめる鬼才ヴィンス・メンドゥーサに加え、昨年、メトロポール・オーケストラと共演ライヴが実現し、作品もリリースした挾間美帆もアレンジを提供しているところも注目!
楽曲は全10曲。ルイ・ヴェガとの共作によるラテン・フレーヴァーがあふれる“Sunshi ne”や、ダニ・ハサウェイに捧げた“Sittin' in the Middle”といった初期の人気曲から、『Don't Hesitate』に収録された胸にしみる名バラード、昨今のライヴで演奏される楽曲まで、名曲揃い。また、全体を通して、希望を託すようなポジティヴなメッセージに富んだ楽曲が選ばれている点も特徴。
Ride on a Raibowと歌う詩に、軽やかで自由な視線を感じる楽曲をオープニングにして、ラウルが描く世界を、アンサンブルがダイナミックに後押しする場面あり、ストリングスとの美しい響きに、繊細さを感じさせる表現あり!ソウルを核として、ジャズ的な要素、AOR的な側面もあわせもったラウルの魅力があふれる一作!
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RAUL MIDON / ラウル・ミドン