BABY FACE WILLETTE ベイビー・フェイス・ウィレット
ジャズ・オルガン界の流星、ベイビー・フェイス・ウィレットの傑作2タイトルをカップリング
BABY FACE WILLETTE ベイビー・フェイス・ウィレット
ジャズ・オルガン界の流星、ベイビー・フェイス・ウィレットの傑作2タイトルをカップリング
1,650円(税込)
※5,000円(税込)以上買うと送料無料!新品でも中古品でもOK!
ジャズ・オルガン界の流星、ベイビー・フェイス・ウィレットの傑作2タイトルをカップリング!
日本でウィレットの名が俄かにクローズアップされたのは、筆者の記憶ではジャズ批評誌『私の好きな一枚のジャズレコード88』にサックス奏者/作曲家のジョン・ゾーンが登場し、「ジミー・スミス以外にもこんなにすごいオルガン奏者がいるんだぜ」的な熱いコメントと共に『Face to Face』を紹介したのがほぼ初めてだったのではないかと思う。
当CD前半を飾るのは、『Behind the 8 Ball』からのトラックだ。タイトルには“後がない”“絶体絶命”“瀕死の状態”といったニュアンスがある。メンバーは、ウィレット(オルガン)、ベン・ホワイト(ギター)、ジェラルド・ドナヴォン(ドラムス)、ジーン・バージ(アルト・サックス、「Amen」のみ)。ジェラルドの苗字はドノヴァンと記されることもあり、ジーン・アモンズやエディ・ハリスのバンドでも活躍、その後アジャラム(Ajaramu)と名を改めてシカゴの前衛音楽集団AACMに所属した。バージの別名は“ダディ・G”、64年頃から70年にかけて演奏家/アレンジャー/プロデューサーとしてフォンテラ・バース『The New Look』、マディ・ウォーターズ『Electric Mud』、ハウリン・ウルフ『The Howlin Wolf Album』など数々のチェス・レコーズ系アルバムの音作りに関わった。「Amen」は短いながらも、あまり陽の当たることのないバージのジャズ・サックス奏者としての一面を鮮やかに照らし出している。
63年秋からシカゴのクラブ「モロッカン・ヴィレッジ」等に登場。約半年後、同地に拠点を置くアーゴ・レコーズがウィレットの吹き込みを行なった。それが当CD9曲目以降の『Mo Rock』である。メンバーはウィレット、ベン・ホワイト(ギター)、ユージーン・バース(ドラムス)。おそらく実演でもこの3人で場内を沸かせていたのであろう。スタジオ録音ではあるけれど、「モロッカン・ヴィレッジ」に捧げたタイトル曲を筆頭に、エンタテインメント性とスリルたっぷりの、ジャズ、ブルース、ソウル、ゴスペルのごった煮をこれでもかと楽しませてくれる。~解説より抜粋
解説:原田和典
BABY FACE WILLETTE / ベイビー・フェイス・ウィレット