KID BALTANことDICK RAAIJMAKERSとのデュオによるキワモノ電子ポップ大問題作『SONG OF THE SECOND MOON/ELECTRONIC MUSIC』で広く知られるオランダ・ジャズ・シーンの鬼才アレンジャー/キーボーディストTOM DISSEVELTが残した63年のこれまた傑作は、キューブリックが68年に『2001年宇宙の旅』で使用を申し出るもののDISSEVELTがキューブリックを知らなかったためにその手紙を無視したという曰く付。地球を周回する宇宙飛行士の印象を電子音で表現したという、正にデヴィッド・ボウイを先取りし過ぎた内容となっており、しかもモノ&ステレオの両ヴァージョンを2LPで収録した完全版での再発。