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1984年、土取利行のコンサートライヴ・アルバムとして話題を呼んだ名盤が復刻!
古代音楽を追求してきた土取利行の音楽世界を知る上でも貴重な一枚!!
1984年、故郷讃岐で開催された土取利行のコンサートライヴ・アルバムとして話題を呼んだ名盤。このアルバムの「石占」という曲は、第62回グラミー賞の最優秀ヒストリカル・アルバム賞部門でノミネートされた『Kankyo Ongaku: Japanese Ambient, Environmental & New Age Music 1980-1990』の一曲として取り上げられた。当初本アルバムはLPとして初リリース、その後CDとして再販されるも長い間絶版となっていた。土取利行はこのコンサートアルバムの後、1986年には無観客で香川県青野山でのサヌカイト演奏を行いCD「サヌカイト-古代石の自然律」を発表、長い年月を経て今年2022年夏には36年ぶりに浜辺でのサヌカイト演奏の映像化を企画している。今回の『SANUKAITO LIVE』のリリースは旧石器、縄文、弥生と日本の古代音楽を追求してきた土取利行の音楽世界を知る上でも貴重な復刻版となる!!
サヌカイトとは
●3万年以上前の前期旧石器時代から約1万年間の縄文時代を経て、弥生時代に至る長い間、尖頭器、翼状形石器、刃器として利用された古銅輝石安山岩の一種。石基はガラス質から成り、結晶粒が少なく水晶よりも硬いが脆く欠けやすいため、利器がつくられたこの性質を利用して古代人の利器が作られた。原産地は香川県国分台をはじめ、佐賀の多久、奈良の二上山、飛騨の下呂など、西日本に点在するが、明治時代に国分台を訪れたドイツの地質学者ヴァインシェンクが学会で新岩石として報告し、サヌカイトと名付けた。ドイツ語で「讃岐の岩」を意味する。
●明治時代後半、サヌカイトの響きに魅せられた声明指導者の放・長尾猛氏はこの石を仏教音楽の磬石として用いることを思いつき、音色、響きともに良質の石を産出する住居の裏山(国分台)を購人。私財を投げ打ち、寝食を忘れ、ひたすら音色のよいサヌカイトの採集に没頭した。この本は息女宮脇磬子氏に引き継がれ、本作「サヌカイト・ライヴ」では親娘二台にわたって集められたサヌカイトの中でも、門外不出の我が子のように一番大切にしておられる石を使用させていただいた。
*磬…仏教用語。銅、鉄、石、玉などをへの字形につくった平板の楽器。架にかけて打つと清く高い響きを立てる。
■使用楽器:サヌカイト 、ガタム(南インドの壺太鼓)
■サヌカイト 提供:宮脇磬子
■1984年 日本楽器高松ホールでのライヴ
TOSHIYUKI TSUCHITORI / 土取利行