1965年にリリースされたマルシアル・ソラール・トリオによるスタジオ・アルバムが世界初のCD化
1965年にリリースされたマルシアル・ソラール・トリオによるスタジオ・アルバムが世界初のCD化
1,980円(税込)
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※紙ジャケット仕様
Série Teorema(セリエ・テオレマ)
小西康陽氏の命名のもと、新たに始動するレーベル「Série Teorema(セリエ・テオレマ)」。「レディメイド 未来の音楽シリーズ」やクリンクレコードなどのマスタリングを手がける、マスタリング・エンジニア長野ビイト氏が主宰する本レーベルでは、毎回、さまざまなゲストによる監修で、ジャズ、ワールドミュージック、ロックンロールなど、テーマに沿ったとびきりの選曲群をお届けする。
マルシアル・ソラールが1965年にリリースしたトリオによるスタジオレコーディングアルバム『Martial Solal “Trio”』が世界初のCD化。ソラールのピアノ演奏は華麗で、ユニークなアレンジと独創的なハーモニー解釈が特徴。彼自身『演奏が非常に困難な場合であっても、聴き手にはいたって簡単に弾いているように見せなくてはいけない。』と語っている。彼の演奏はジャズファンだけでなく、沢山の音楽愛好家をもきっと虜にするハズだ。
以下は、小西康陽ライナーノーツから引用。
【気難しい、とか、気まぐれ、といった言葉を音楽で表現する、という試みに於いて、現在までのところ、このフランス人ジャズ・ピアニストの右に出る者はいない。この初期の録音を集めたアルバムでは、酒場ピアノふうストライド・スタイルをも聴くことが出来るが、やはり和声は風変わりで新しくもあった。いわば12音音楽のファッツ・ウォーラー。時速200キロのセロニアス・モンク。衝突と即興。度を超えたニヒリズムが抱腹絶倒を誘う、という点では、かのバスター・キートンを彷彿とさせるし、あるいは長編第1作の音楽をこのピアニストに依頼したジャン・リュック・ゴダールとも似ている。
いまあなたは難解な芸術を想像しているかもしれないが、いっぽうパリのブラッスリーの喧騒にこれほど似つかわしい音楽も他にない。あの「美しく青きドナウ」さえ、この男が演奏すると。】
ソラールは、1927年にアルジェで生まれ、母親の影響で幼い頃から音楽に親しみ、15歳でプロの演奏家として活動を開始。
1950年からパリに定住し、ジャンゴ・ラインハルト、シドニー・ベシェ、ドン・バイアスなどのアメリカのジャズ・ミュージシャン達と共演する。
1953年からはリーダーとしてレコーディングを開始。また、映画音楽の作曲も始め、ジャン・リュック・ゴダールのデビュー作長編映画『勝手にしやがれ』(1960年)の音楽を手がける。1963年にはロード・アイランドのニューポート・ジャズ・フェスティバルにも出演し、大きな反響を呼んだ。
選曲・ライナーノーツ 小西康陽 / 整音 長野ビイト / 意匠 吉永祐介
ボーナストラックには、Concert À Gaveau Vol.2、LPから、Sous le ciel de Paris 『パリの空の下』を収録。こちらも世界初のCD化。
Recorded in Paris on April 7, 1965 『1, 2, 4, 5』, April 8, 1965 『3, 6, 7』
解説:小西康陽
MARTIAL SOLAL / マーシャル・ソラール