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はっぴいえんどと並び、1970年代の日本のロック史に名を残す伝説のバンド「はちみつぱい」のギタリスト、本多信介によるソロ・ニューアルバム。あくまでもROCKのスピリットを持ちつつも、JAZZ、HEALING、AMBIENTな要素も感じさせる。はちみつぱい時代から変わらぬ本多信介の一本筋の通った音がここにある。本人によるヴォーカル曲3曲含む全9曲。
アルバムのトーンを一言でいうなら、「静謐さを核とする音楽」という表現が一番ふさわしいだろう。思えば1990年代以降、いやそれに先立つ80年代、70年代から、この世は人を興奮させ、人の感情を爆発させるダイナモ型の音楽にあふれてきた。本多信介の音楽はその対極にあって、人の心を鎮め、慰める。僕はそれを「より透明な弱音へ向かうダイナミズム」と呼ぶ。そう、高みへと駆け上って爆発するのではなく、水平線のまぎわで静かに発光し、静かに終息していく穏やかなダイナミズムだ。それがつまりは「冬の花火」ということだ。(解説:渋谷BYG初代レコード係 浜野サトル 一部解説より抜粋)
SHINSUKE HONDA / 本多信介