■アルゼンチン音楽手帖掲載品■ *DIGI PACK ADRIAN IAIES(アドリアン・イアイエス)。ラテン・グラミーへのノミネートやワールド・ワイドな活躍でのジャズ・プレイヤー共演などで知られるアルゼンチン最高峰のジャズ・ピアニスト。 エヴァンスを思わせるリリカルなプレイは日本人好みの美しさで、日本でも広く知られファンを多く持っています。。子供ジャケの「ESA SONRISA ES UN SANTO REMEDIO」2009年ピアノトリオ作を覚えていらっしゃる方も多くおられるかと思います。そんなアドリアンの待望の2012年新作がこちらです。タイトルは「メランコリア」。メランコリアから導かれるキーワードどおり、ダークで儚いリリシズムが素晴らしいです。数曲でトランペット&フリューゲルホルンが入りますがいわゆるワンホーンという感じではなく、ピアノトリオによる演奏に、曲のハイライトに華を添えるクレッシェンドの役割をしています。このトランペット&フリューゲルホルンのMARIANO LOIACONOといえば、女流ピアニストPAULA SHOCRONとの双頭リーダー作が先日出たばかり。ピアノトリオのクールで控えめなプレイは、静かなタッチながらそれだけでない情熱的な闘志が垣間見えます。そしてそしてM-11の”LOTUS BLOSSOM”ピアノソロの美しさといったら。美しさを持て余している孤独な白い花のよう。奥深い森の中、そこだけが青白い月の光に照らされてぼんやりと明るいような・・・スロウでメランコリックな演奏に涙が落ちそうになります。(JazzTOKYO)
ADRIAN IAIES (p) MARIANO LOIACONO (tp,flh on M-1,4,7,9) EZEQUIEL DUTIL (b) PEPI TAVEIRA (ds)
