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■アルゼンチン音楽手帖掲載品■
ブエノス・アイレスのジョイスと形容される、ブラジリアン・サウンドに影響を受けたフォーキー・アルヘンチーナ、アレサ・カウフマンの2003年リリース
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例えるなら、アグレッシヴな側面を押し出したジョイス、またはジャズに接近した頃のジョニ・ミッチェルといったところだろうか。冒頭のめくるめく展開に驚かされる「La Mayo-n'esa」を聴けば只者でないことがよくわかる。ジャズやブラジル音楽だけでなく、ロック、フォルクローレ、レゲエまでも呑み込んだ高度なクロスオーヴァーながら、メロディはポップだしクセのない歌声も心地よい。多重コーラスや奔放なスキャット、自身のギターを中心としたアンサンブルは鉄壁だ。ベベウ・ジルベルトをカヴァーしたラスト曲「August Day's Song」の美しさにも注目したい。
(栗本 斉:アルゼンチン音楽手帖より)
ALISA KAUFMAN / アリサ・カウフマン