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ノラ・サルモリアら気鋭アーティストによるサポートを得て作り上げた1999年のクチ・レギサモン曲集、更には初期アカ・セカ・トリオ作品など、良質コンテンポラリー・フォルクローレ作品を数多く送り出す気鋭レーベル、イマジナリー・サウスからの2008年作品のリリース作など、数々の名作を作り出してきた女性シンガーソングライター=ロレーナ・アストゥディージョ待望の2013年新作!歌手、そして作曲家としての才能を見事に開花させたまさに"花々の海"というタイトルに相応しいサウンドだ。
ダニエル・マサとの共作となった前作『Solo los Dos』以来、彼女にとっての5作目となる本作『Un Mar de Flores』。直訳すると"花々の海"ということになるだろう。女性的でロマンチックな世界を想像しがちだが、それぞれの花=各楽曲からはとてもカラフルで濃密な香り漂ってくる。土の香りを強く感じさせてくれる冒頭の独唱にはじまり、ロレーナのヴォーカルを主体に実に洗練されたサンバ#2、歯切れの良いピアノとギター、パーカッションのアンサンブルで情熱的に綴るチャカレラ#3、子守唄のような優しい歌声を聴かせてくれるワイノ#5、ゲスト参加したウーゴ・ファトルーソの面目躍如といったカンドンベ・フュージョン#8、スピネッタのカバー#9をはさみアルバムは後半へ。ホーン・セクションを加えたカンドンベ・ジャズ#13は本作のハイライトであろう。中低音の響きを活かした、どっしりとした歌唱が特徴の彼女だが、こういったリズミカルで朗らかな歌唱も実に上手い。ラストもカンドンベ・ジャズとなっており(伸びやかな高音の美しいこと!)、最後には子供達もユニゾンで参加。仲間達と心底楽しく録音していることが伝わってきて、なんとも嬉しい気持ちになる。
ゲストも素晴らしい。前述したHugo Fattorusoはじめ、Daniel Maza & grupo, Lilian Saba, Ramiro Galloほか、彼女がいかにミュージシャンレベルでも敬愛されているかが伝わってくる。地に足の着いた音楽性とたしかな歌唱力を軸に、よりカラフルな表現までが加わったロレーナの最新作。カルロス・アギーレなどのコンテンポラリー・フォルクローレが好きな方に聴いていただきたい傑作の誕生だ!
Discopgraphy
LORENA ASTUDILLO / ロレーナ・アストゥディージョ