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Z.O.A、血と雫の森川誠一郎の初のソロアルバムが
新ミックスによる完全リニューアル盤として待望の再発
'02年にリリースされ、廃盤以降プレミア盤となり入手困難となっていた衝撃作、Z.O.A、血と雫のフロントマン、森川誠一郎の初のソロアルバム『空蝉 utsu semi』が、マルチトラックデータからの新ミックスによる完全リニューアル盤として待望の再発。この再発盤は、サウンドプロデュースに BorisのAtsuoを迎え、1145文字に及ぶ一遍の詩を6トラックに散らしたオリジナル盤の解釈に、新たな瓦解と再構築を施した新訳エディション盤。元Z.O.Aで現 渋さ知らズなどで活躍する藤掛正隆(Dr)や、同じくZ.O.Aの黒木真司(G)、田中慎也(B)、黒百合姉妹のLISAなど豪華メンバーによる、プログレッシヴ且つジャズ・ロック的なプレイが際立つバンド・サウンド作品。マスタリングは中村宗一郎。ジャケット・アートワークは秋田和徳。(original release 2002)
<参加ミュージシャン>
森川誠一郎:voice,electric guitar,keyboards,lyrics&produced
影山裕之:electric guitar,acoustic guitar,12-strings guitar&e-bow
田中慎也:bass guitar
藤掛正隆:drums&percussions
SACHI:voice&keyboards
LISA:voice
木村昌哉:saxophone
黒木真司:electric guitar
森川誠一郎の初となるソロ・アルバム『空蝉』はさまざまなレベルで衝撃的である。まず、ヴォーカリストのソロ作であるにもかかわらず、いわゆる歌メロらしい歌メロを森川は一切排除している。古文や漢文のような詩が七五調に徹底した語りでアルバム全体を貫く。“上を見な 飢えよ皆”といった言葉遊び的応答部など、陰に沈んだかのような七五調の語りにユーモラスな亀裂や場面転換のような効果を入れている。いずれにしろ、「空蝉」には他に類を見ない音楽が屹立している。なるべく頭を柔らかくして触れてもらえれば自ずと音楽は浸透してくるだろう。
---石井孝浩(Fool's Mate)
具体的にこのアルバムでは、ライブにおけるスタイルをベースに前述の通りフリーな要素、プログレッシブなフリーに加え、ジャジーな空気を多分に匂わせるアレンジも顔を覗かせ深みのある展開を見せる。とはいえビートが刻まれるフレージングは、まさしくロックそのものである。そこに極めて日本的情緒のある女性ヴォーカルが入る。そしてなんといっても全面を占める森川の語りである。リリックの根幹を成しているのは、上を見な/飢えよ皆、といった言霊遊びも含め芥川の羅生門や末法思想に通じる日本独特な「情念」と「異形」と「空虚」の世界観。それを森川はロック・ヴォーカルのスタイルでなく、琵琶法師の如き口頭伝承のスタイル=語りで表現する。高水準なフォークロア・ロック・アルバムとでも呼ぶべき音源。
---川口トヨキ(BACTERIA)
森川誠一郎