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英音楽文化の革新的エネルギーのほとんどはダンス・ミュージックから発生するだろうとのローズの意見は完全に正しかったし、事実、英ダンス・ミュージックはそのもっとも実り豊かな時期を満喫しつつあった。(本書より)
思想家/批評家、マーク・フィッシャーの人気を決定づけたブログ「K-PUNK」からのベスト・セレクションの第二弾は「音楽・政治」編。
著書『資本主義リアリズム』で広く知られるフィッシャーだが、彼の批評活動の原点にあるのが、音楽だった。その音楽批評には彼の政治思想が鋭く突き刺さっていることは言うまでもない。それらは、旧左翼的なプロテスト、戦闘的マチズモへの辛らつな批判を通して論じられる、手垢のついていない、みずみずしい言葉たちだ。
ロキシー・ミュージックとブライアン・フェリー、キュアー、ケイト・ブッシュ、マーク・スチュワート、バースデー・パーティ、スージー&ザ・バンシーズ、ゴシック、DJラシャド、デイヴィッド・ボウイ、スクリッティ・ポリッティ、ドレイク、ギャング・オブ・フォー、アンダーグラウンド・レジスタンス、スリーフォード・モッズ、ロイシン・マーフィ……etc
そしてフィッシャーは本書のなかで希望を込めて、こう書いている。
「未来はまだ我々のものだ」
こうご期待。
歴史の終わりをもたらす存在ではなく、資本主義リアリズムとは三十年にわたる冬眠期間だった──事態はそんな風に見えはじめている。六〇年代にはじまったプロセスは、今や再開始が可能だ。意識は、再び喚起される。(本書より)
416ページ
MARK FISHER / マーク・フィッシャー