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宅録家・perfect young ladyが『BEST 2020-2023』をリリースすることが決定!脅威の全21曲!!CD容量ギチギチの72分!!おしゃれでサイケなジャケ!!ほとんどの曲でボーカルを新録!!
≪Profile≫
都内を中心に活動する宅録家。2021年にカセットをリリースして以降、エレクトロポップバンド 「kero kero bonito」による年間ベストアルバムに「PYL DEMO AND...」が挙げられたり、定期的に販売している新曲入りCD-Rは毎回即完売するなど、じわじわと人気を集めている。泣けたり笑えたりするメロディラインに、泣けたり笑えたりする歌詞。変な転調に、急な展開に、誰も聞いたことがないチープなエレクトロサウンド。懐かしいというよりもはや最新型の、悲喜こもごもポップソング・メーカー。
≪亜蘭トーチカ(アナルテクノ)からのコメント≫
自らをperfect young ladyと名のる女性、この人が2020年にSoundCloudで楽曲を発表し始めた時、彼女についてわかっていることはそれだけだった。一体どんな人なのか、そもそも一人なのかグループなのかも分かっていなかった。
ただ、とてつもなく良い曲を次々と発表しているアカウントが突如として現れ、その楽曲を聴いた誰もが皆、コイツは一体何者なんだと思った。日本のニューウェーブや渋谷系をごちゃ混ぜにしたストレンジ・ポップ。キャッチーなメロディーにのせられた切ない歌詞。人をくったようなキッチュなアートワーク。それらに彩られ、やたらと泣かせるポップスが次々とこの世に生み出されていた。そして驚くべきはその発表スピードだった。
このアルバムはベスト盤ということで21曲が収録されているが、おそらくその3倍以上は曲があって、収録から洩れた曲の中にも名曲があふれている。わずか数年のうちに名曲が何十曲も発表されていくあの興奮。一言でいうと、perfect young lady(以下、”PYL”と記載)の出現は大事件だった!
後にわかったことは、すべて一人で宅録で作っていること。デモは作詞作曲を一晩で完成させること。宅録を始めたばかりで手探りとノリでやっていること。PYLの独自のグルーヴはこうして生み出されていたのだ。
PYLの独自の世界観もまた、あまりにも魅力的だった。PYLは逆張りや卑屈な自己顕示に堕することはない。普通に楽しくてまっすぐ切ないのが一番いいでしょ。と言わんばかりに言葉を繋げていく。このアンチ・スノッブな態度は多くの人間は忘れてしまっているか、そもそも持ち合わせていない。けれど、よく観察しさえすれば世界は素直に豊かなのだ。それに普通に楽しくてまっすぐ切ないのが一番いいのだから。
病院の待合室で人間交差点を読み、車の中でゲロを吐いて、皮肉なんかわからない完璧な若い女性が、いつまでも火の通らないチキンにハーブを添えてレモン電池でランプをつけて君を祝ってくれるだろう。とにかく、私から言えるのはひとつだけ。PYLほど一緒に話していて楽しい人はいない!ということです。
perfect young lady