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坂本龍一「音楽の学校(=schola)」、リニューアル第1弾!!
プレイリストで楽しむ書籍として再始動。
ピアノ成立史のミステリーを追って、楽器と音楽の長い旅をたどる──
2008年にVol.1『J. S. バッハ』でスタートし、2018年『ロマン派音楽』まで 17巻(CDと本)をエイベックスから刊行してきた、
坂本龍一監修のユニークな音楽全集〈音楽の学校=コモンズ・スコラ〉
このVol.18から、プレイリストで音楽を聴きながら読む書籍として生まれ変わります。
リニューアル第1弾のテーマは、
坂本龍一がもっとも長く深く付き合ってきた楽器、ピアノ。
だれにでも正確で大きな音が出すことができて、「楽器の王様」とも呼ばれるピアノは、ギターと並んで世界的にもっともポピュラーな楽器です。
私たちが慣れ親しんでいるタイプのピアノは、約300年ほど前、 18世紀初頭のイタリアでクリストーフォリが作った楽器が元祖とされます。
では、多くの弦とハンマーアクションを備えた鍵盤を押して音を出す、というピアノの基本的な仕組みは、いったいいつ、どのようにできあがったのでしょうか?
ピアノが生まれるまでの歴史をたどっていくと、意外なほど多くの謎に包まれていることが分かってきます。
本書では、紀元前のローマ、ギリシャやイスラム世界まで視野を広げて、そのピアノ成立史のミステリーに挑むとともに、工業化の粋を極めたピアノという楽器とその音楽の本質を多彩な視点から縦横無尽に語り合います。
東日本大震災で出会った「津波ピアノ」に象徴されるように、ピアノを不自由で儚い楽器ととらえ近代に抗う坂本の楽器観・音楽観も浮き彫りになります。
ゲストに迎えたのは、ピアノよりさらに古い鍵盤楽器の成立史に詳しい研究者・上尾信也さんと、
中欧・東欧の芸術音楽、民族音楽がご専門でピアノをめぐる文化史にも造詣の深い音楽学者・伊東信宏さんのおふたり。
第1部は3人の鼎談。
国立音楽大学の楽器学資料館で歴史的な鍵盤楽器に触れたあと(その模様はカラーで紹介)
紀元前のローマ、ギリシャやイスラム世界まで視野を広げて、ピアノ成立史のミステリーに挑みます。
後半の第2部は坂本×伊東の対談。
バッハからライヒまで、坂本が慣れ親しんできたピアノ曲を聴きながら、不自然で不自由で、そこがいじらしくもある楽器=ピアノの本質に迫ります。
対談のなかで取りあげた楽曲のCD音源ガイドを掲載するとともに
(伊東さんに加えて気鋭の音楽ジャーナリスト・小室敬幸さんが執筆)
この巻からSpotifyとApple Musicにプレイリストをご用意して、
リンクQRコードでご案内します。
坂本龍一・伊東信宏・上尾信也・小室敬幸