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お聴かせします2011年のmama!milk。しなやかに、狂おしく野性味すら感じさせる。揺るぎなく、揺らぎ続ける音楽。ダイナミックレンジの音の揺れ・呼応はライヴアルバムのようでもありざわめくヴァリエーションはまだ見ぬ映画のサウンドトラックのよう。ギャラリーLIFTでの公開リハーサル+レコーディングセッションから生まれた音源アコーディオン、コントラバス、トロンボーン、ドラムが奏でる世界的にも希有な室内楽。
英国BBC radio 1 のジャイルス・ピーターソンの番組でも音源到着の週にすぐさまエアプレイされ、Gilles Peterson's Worldwide Awards 2009【 Jazz Album of the Year 2009 】受賞作にも選ばれた「Fragrance of Notes」以降カルテット、クインテットそしてフルート、クラリネット、ホルンを迎えたセクステット編成まで作品、公演毎に編成・編曲の可能性を探り、自作曲を深化させてきた彼らが2011年に取り組んだのはドラムに栗原務トロンボーンに市原大資を迎えた、4人編成の録音。東京・早稲田にあるギャラリー「LIFT」にて三月上旬に収録。レコーディング期間中にオーディエンスを迎えた公演も開催された。近作「Fragrance of Notes」では全編アナログ・レコーディングに挑み、「Parade」では大胆にも多くの収録曲の編曲をトウヤマタケオに委ねたがこの新作は各地の実に様々な会場におけるmama!milkの現場、つまりライヴの空気感をそのまま封じ込めた作品。
J.S.バッハの楽曲の二つの変奏、ここ最近の彼らのライヴの重要なレパートリー「Nude」の映画音楽的手法で聴かせる四つのヴァリエーション、長年、彼らのライヴでは必ずといってよいほど演奏される「Gala de Caras」 収録の「sones」、「Parade」収録の「an ode in march」、そしてより鮮烈な印象を残すものとなった「Fragrance of Notes」収録の「kujaku」の二つの変奏などある意味ではベスト盤的側面もそなえた楽曲構成となった、7枚目のアルバム。
コントラバス奏者・清水の存在の大きさ、ドラムの栗原そしてトロンボーンの市原のほかでは聴けない実に繊細な演奏、そして彼らの隙間を縫うようでいて自由に泳ぐ生駒のアコーディオンがより生々しくとらえられ、今作の響きは彼らの既発楽曲にもあらたな息吹をあたえている。また、近年、阿部海太郎と共に取り組んだ無声映画「メトロポリス」伴奏付上映会のための作曲・演奏、石橋義正監督映画「ミロクローゼ」のサウンドトラックを手掛けた経験が濃厚に反映されたであろう作風。世界を見渡してもこのような編成の室内楽は稀であります。
(新譜案内より)
mama!milk / ママミルク