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録音年 2009年 ブエノスアイレス録音 エルナン・ハシントのファーストが復刻再発!
多様な音楽的要素をかくも自然に織りあげた感受性、たおやかなタッチ、言葉によって分節しがたい得もいわれぬフィーリング――それをあえて試みるなら「歌心」によるもの、とでもいおうか――により為された彼の音楽からは、雑味、臭みのようなものの一切がない、清新なイメージがたちあがってくる。(文:丈青 ライナーノーツより)
タンゴやフォルクローレを用いて新しい音楽を開拓するアルゼンチンの新潮流のなか で、昨年発売のセカンド・アルバム「Camino」が高反響のジャズ・ピアニスト。現地 でも入手困難になっていたデビュー作がめでたく再発された。ラージアンサンブルを メインに監督兼作家という立場が前面に出た新作に対し、本作では自身の世界観をジ ャズの資質で露出したエルナン流モードが全開。自らのカメラワークによるジャケッ ト、エンジニアも手がけたという本作の核は、美しい情景を投影したピアニズムだが 、ピアノトリオ〜クインテット編成を基調にラテン調やリリカルな曲も粋に響かせる 。音色を丁寧に選んだパーカッションやエレピ、子供の声のエフェクトが洗練された 効果を生み、フレーズとリズムの端々にロック、ポップスの要素や方法論を加えた81 年世代のイディオムが現れる。録音は2009年。大塚広子(月刊ラティーナ 2016年11 月号国内盤レビューより)
ライナーノーツ執筆:丈青、宮本剛志
パーソナル:
Jerónimo Carmona Contrabajo (tracks 1,3,4,5,6,7 y 9)
Mariano Loiácono Trompeta y Flugel (tracks 1,5,8 y 9)
Ramiro Flores Sáxo soprano, clarinete y flauta traversa (tracks 1,4,5,8, y 9)
Oscar Giunta Batería
Hernán Jacinto Piano, teclados, percusión y voz
ゲスト参加:
Javier Malosetti Contrabajo (tracks 2,8 y 10)
Oscar Feldman Saxo tenor (track 10)
Hernán Segret Cello (tracks 5 y 8)
Alejandro Oliva Percusión (track 1)
HERNAN JACINTO / エルナン・ハシント