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★ムラトゥ・アスタツケと並ぶエチオ・ポップのゴッドファーザーが、齢70を超えて仏エチオ・ジャズ&グルーヴの雄アカレ・フーベと新録アルバムを発売!
★1960年代英国に「スウィンギング・ロンドン」があったように、かの地エチオピアには「スウィンギング・アジス」がありました。その時代にピアニスト、作曲家、編曲家そして歌手として八面六臂の活躍をしていたギルマが、約40年の時を超えて、アカレ・フーベのサポートを得て復活!これは一つの事件であり、奇跡と言えるでしょう。
★生年不詳アディス・アベバ生れギルマ・ベイェネ(70 歳?)は、「スウィンギング・アジス」と呼ばれた60 年代後半に、トップスター歌手のアレマイユ・エシェテのピアニスト/作曲家/バンドマスターとなり双頭バンド「アレム=ギルマ・バンド」を率いてアディスの夜を席巻。
★作曲家として60 数曲を発表し、国内ではエチオ・ジャズの帝王ムラトゥ・アスタツケの凌ぐ人気のピアニスト/アレンジャーだった。しかしメンギスツの軍事クーデターの後、1981 年アメリカ公演旅行に出かけたベイエネは、そのままアメリカ西海岸に亡命。そこから長い間音楽と縁のない生活(ガソリンスタンドやレストランで働いていた)が続いた。
★そしてエチオピア帰国後、エチオピーク・シリーズのエグゼクティブプロデューサーであるフランシス・ファルセトのサポートなどもあり、少しずつ音楽に復帰してきたギルマはフランスのエチオ・ジャズ&グルーヴ楽団アカレ・フーベと出会い、新しいアルバムを制作する事になる。ギルマ・ベイエネの老いて味を増したヴォーカルとエチオ・ジャズモードのピアノ。そして今や百戦錬磨のアカレ・フーベの共演をフランシス・ファルセト自身が音楽監督となって制作した、世代を超えた個性のぶつかり合いとリスペクトから生まれたのが、このアルバム。
★独学で音楽をマスターしたギルマは、ムラトゥとは違って欧米のポップ音楽の要素を取り入れた、シンプルながらも印象的なエチオ・ポップを次々と生み出し、まさに時代の寵児として活躍していた。しかし亡命生活などもあり、現在彼が果たした革新的な役割については忘れ去れてしまっているという。このアルバムは、まさにギルマがエチオピア音楽に残した功績と、あらたな旅立ちを記した”復活”のアルバムとなる!
GIRMA BEYENE & AKALE WUBE / ギルマ・ベイェネ & アカレ・ウーベ