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作曲家/ギタリストにして音楽評論家や作家、サンパウロ交響楽団の芸術監督も務めるというアルトゥール・ネストロフスキーによるソロギター新作。
以前にもジョビンとシコ・ブアルキ曲をソロギターで録音し、原曲の良さを活かしたシンプルなアレンジと、クラシック畑らしい清廉なギターサウンドでいずれも高い評価を獲得したネストロフスキー。今回は、エイトール=ヴィラロボスからピシンギーニャ、ジョアン・ペルナンブーコといった大家からエドゥ・ロボ、パウリーニョ・ダ・ヴィオラ、ギンガ、そしてラストに収められた自身のオリジナルまでを収録。実に1世紀分のブラジル音楽の歴史をギターでたどる、という内容になった。
吐息やフレットをこする音までが収められた、臨場感あふれる録音もクラシック・ギターならでは。ブラジル・ギターの新たな名作となりうる一枚だ。
ARTHUR NESTROVSKI / アルトゥール・ネストロフスキ