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キューバ出身の世界的歌手アイメー・ヌビオラの新作は、フィーリン・アルバム!
NGラ・バンダの前身となるイラケレ脱退組バンド「SIGLO」に参加し、マイアミ亡命後もセリア・クルース・トリビュートの作品や、ゴンサロ・ルバルカバとのデュオ作などで着実にステップアップし、ラテングラミーも獲得するなどいまやラテンを代表する歌手にまで成長したアイメー・ヌビオラ。待望のニューアルバムは故郷であるキューバのハバナへ捧ぐアルバムだ。
今回はいまもっとも注目のピアニストであるケムエル・ロイグとの共同プロデュース。レパートリーは20世紀初頭から中頃に興隆を極めたキューバの音楽"フィーリン"の名曲をチョイスしている。フィーリンはキューバの伝統的な音楽であるソンやボレロに、ジャズ・ヴォーカルやドビュッシーの影響を受けた、ブラジルにおけるボサノヴァにも似たムーブメント。日本でもホセ・アントニオ・メンデスの作品がリイシューされたのを契機に、一躍幅広い音楽ファンに知られることになったジャンルである。
そのメンデスを筆頭に、フランク・エルナンデス、セサル・ポルティージョ・デ・ラ・ルス、ニーニョ・リベラといった作家による楽曲をチョイス。ロイグを中心とした親密なアンサンブルを従えて、哀愁たっぷりに歌うヌビオラの表現は聞けば聞くほど引き込まれる。
AYMEE NUVIOLA / アイメー・ヌビオラ