2,860円(税込)
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レバノン・ベイルートの天才音楽家、Charif Megarbaneによる純粋な初のソロ・フル・アルバム。彼自身が「Lebrary」と呼ぶ、レバノンと地中海のビジョンをライブラリー・ミュージックの万華鏡のようなサウンドで表現した圧倒的音楽。
グルーヴィーな中東モノの序盤でノックアウト必至のクオリティ。そのまま全編アラブでいくのと思いきや、ドイツの70s名盤かと思うようなシネマティックチューン「Pas de Dialogue」、「Chez Mounir」も披露したりと、その才能が遺憾なく発揮された内容。おもちゃの鉄琴をはじめ、ハープシコード、ペダルスティール、ウーリッツァーなどを非常に高度な演奏力で自由に使うさまは、まさに音楽の申し子。
Charifはこれまで100を超えるプロジェクトにプロデューサーやメンター、演奏者として関わってきたらしいが、その仕事ぶりはここ日本ではあまり知られていない。今作が放たれたことで、彼の世界的な評価は確実なものになる予感。
今作はベイルートの大都市の混沌としたエネルギー(「Souk El Ahad」)、レバノンの田舎の暖かい雰囲気(「Chez Mounir」)、地中海のビーチリゾート(「Portemilio」)など、彼の周囲のサウンドスケープに音のスループットを見い出す。万華鏡のような楽器編成の中に、彼自身の身の回りの音を構成・反映させることで、一つの音楽現象が視覚を音に変換していく様子をユニークに表現している。
そして最大の特徴は、”オープンな耳”だ。様々な次元(音と物理的な次元)を旅し、その軌跡をたどる、地図上の偉業と言えるだろう。
エンディング・トラック「Bala 3anouan」は、"住所不定 "と訳すことができ、まさに最後の言葉にふさわしい。このアルバムは決して特定の音に縛られることはない。
CHARIF MEGARBANE
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