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ルーツ・サンバにおけるヴェーリャ・グアルダの一人で、ナラ・レオンとのプロテスト・ミュージカル「Opinião」への出演や、最初の黒人サンバ・グループ、コンジュント・ア・ヴォズ・ド・モーホを結成したことでも知られる偉人サンビスタ、ゼー・ケチの1971年作がブラジルで待望のレコード再発!
その「Opinião」ほか「Ascender as Velas」「Malvadadeza Durão」といったサンバ・クラシックを、7弦ギター、カヴァキーニョ、パンデイロ、スルドといった最小限のアンサンブル、そして自身のいぶし銀の歌声で披露するルーツサンバの大名盤。状態の良いオリジナルは極めて貴重かつ高額なため、今回のオリジナル・ジャケでのリイシューは嬉しい限りだ。
なお今回の再発はソランジェ・ボルジェスのリイシューも手掛けたブラジルのFATIADO DISCOSによるもの。そのソランジェのリイシュー同様、今回もゼー・ケチの娘から資料提供を受け、新聞記事のコピーなどをふんだんに使用した資料性にすぐれたブックレットが付属する。またこのゼー・ケチのリイシューに関しては、ヨーロッパ流通はなしとのこと。少し値は張るものの、サンバファンならおさえておきたいところだ。
ZE KETTI / ゼー・ケチ