LISZT:FAUST SYMPHONY / DANTE SYMPHONY / RAKOCZI-MARSCH / BEETHOVEN:SYMPHONY NO.9 FOR 2 PIANOS

LESLIE HOWARD (PIANO) レスリー・ハワード

2台ピアノ用の編曲アルバム ラコッツィー行進曲は8手版

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2,365円(税込)

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レーベル
BRILLIANT CLASSICS
国(Country)
NED
フォーマット
CD
組数
3
規格番号
95749
通販番号
1008871893
発売日
2024年07月05日
EAN
5028421957494
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商品詳細情報

リスト:2台ピアノ編曲集~ファウスト交響曲 / ダンテ交響曲 / ベートーヴェン第9 他(3CD)
【収録内容】
フランツ・リスト [1811-1886];
CD1
ファウスト交響曲(4手・2台ピアノ版) S.647 (1854) 64:48 + 01:00
1. 第1楽章「ファウスト」 25:56
2. 第2楽章「グレートヒェン」 16:50
3. 第3楽章「メフィストフェレス」 22:02
4. 第3楽章の別な終結 1:00

CD2
ダンテの神曲による交響曲(4手・2台ピアノ版) S.648 (1855-56) 39:04 + 0:48
1. 「地獄」 19:21
2. 「煉獄」 14:18
3. 「マニフィカト」 5:25
4. 「マニフィカト」の別な終結 0:48

ラコッツィー行進曲(8手・2台ピアノ版) (1839)
5. 10:45

CD3
ベートーヴェン:交響曲第9番(4手・2台ピアノ版) S.657 75:24
1. 第1楽章 アレグロ・マ・ノン・トロッポ 17:52
2. 第2楽章 モルト・ヴィヴァーチェ 17:12
3. 第3楽章 アダージョ・モルト・エ・カンタービレ 15:15
4. 第4楽章 プレスト アレグロ・マ・ノン・トロッポ 25:05

【演奏者】
レスリー・ハワード(ピアノ)
マッティア・オメット(ピアノ)
レオノーラ・アルメッリーニ(ピアノ/ラコッツィー行進曲)
イーゴル・ローマ(ピアノ/ラコッツィー行進曲)
録音:2019年4月30日~5月1日、イタリア、パドヴァ、アウディトリウム・ポリーニ(CD1、CD2 tr.1-4)、2023年1月12~14日、イタリア、カンポノガーラ、ザンタ・ショウルーム(CD2 tr.5、CD3)

リストのスペシャリスト、レスリー・ハワードが、2台ピアノ用の編曲アルバムを制作。シリーズCD100枚に達するリスト全集の偉業によって知られるハワードは、4手ピアノ演奏にも長けており、ここではマッティア・オメットと組んで、2台ピアノならではの音数の多さの魅力を万全の演奏で伝えています。
「ファウスト交響曲」と「ダンテ交響曲」では別稿のコーダも収録し、リストがこだわりまくっていた「ラコッツィー行進曲」では8手版を選んでいます。また、独奏版と較べて格段に音数の増えた「第9」では、遅いテンポを選んで巨大なピアノ曲として楽しませてくれます。

ファウスト交響曲 S.647
演奏時間約65分。1854年8月から10月にかけて作曲していったん完成。細部の改訂を進めながら、1857年になると「終末の合唱」を追加して9月に初演。さらに改訂したうえで1861年に出版。翌1962年にはリストは2台ピアノのための編曲もおこなって出版し、オプションで「終末の合唱」を演奏することも可能としていました。今回の演奏ではオプション無しで演奏されており、すっきりしたヴァージョンにふさわしい響きとなっています(CD1 トラック3 16:43~)。リストは晩年の1880年に「終末の合唱」に代わる簡素な終結部を作曲していますが、ここではその2台ピアノ版も収録しています(CD1 トラック4)。
「ファウスト交響曲」はくどいとかわかりにくいとも言われたりしますが、リスト本来の楽器であるピアノ版だと声部が効果的に整理され、作品の姿が把握しやすくなるというメリットもります。特に「グレートヒェン」の美しさは印象的です。

ダンテ交響曲 S.648
演奏時間約39分。1855年から1856年にかけて作曲し、2台ピアノ版は1857年に完成。ともに1859年に出版。ダイナミックな「地獄(インフェルノ)」の面白さ、浄化の様子が美しい「煉獄(プルガトリオ)」、そして神聖な「マニフィカト」という構成で、三部形式的な構成や対位法的な要素などが親しみやすく、ピアノ版ではさらにわかりやすくなり、「煉獄」前半が後年の「パルジファル」にどこか似ていることも意識させてくれます。なお、リストは「マニフィカト」を力強く終わらせる別なコーダをピアノ版も含めて用意していたので、ここでも紹介されています。

ラコッツィー行進曲 S.652b
おなじみのハンガリーの旋律をもとに、リストは長短いくつものピアノ・ヴァージョンやスケッチを遺していますが、ここに収録されたのは2台のピアノを4人で弾く8手版で、10分45秒の長さです。ハワードはハイペリオンの全集シリーズで、8種類に及ぶラコッツィー行進曲をすべてレコーディングしていたので、以下、演奏時間、録音年と共にサール番号順に載せておきます。ちなみにリストはフランス語とドイツ語の話者で、ハンガリー語はほとんど使えなかったのと、当時の表記も考慮して「ラーコーツィ」ではなく「ラコッツィー」としておきます。

S.164f 00:17 (1998)
S.242(13) 06:20 (1993)
S.242a 04:39 (1993)
S.244a(15) 05:57 (1998)
S.244b 10:43 (1998)
S.244c 03:49 (1994)
S.692d 10:48 (1993)
S.695b(7) 05:33 (2001)

ベートーヴェン第9 S.657
ハワードはハイペリオンの全集シリーズで、第9のピアノ独奏用編曲を1992年にレコーディングしていたので、参考までに演奏時間を載せておきます(第2楽章の反復パターンは同じ)。

1992: 15:34 + 13:49 + 13:58 + 23:29 = 66:50
2023: 17:52 + 17:12 + 15:15 + 25:05 = 75:24

平均すると1割強テンポが遅くなっており、2台ピアノ版の特徴である音数の多さを細部に至るまで楽しめるようになっています。

(日本出版貿易)