在米ブラジル人ドラマーで、ホメロ・ルバンボのレギュラー・ユニット"TRIO DA PAZ”他、多くのセッションに参加する実力派、ドゥドゥカ・ダ・フォンセカのクインテットによる極上ブラジリアン・ジャズ。各方面で評価の高いブラジル人ピアニスト、エリオ・アルヴェス(p)を配し、ドゥドゥカの柔和なドラミングが際立つアレンジが施された、ブラジルらしい高揚感がみなぎる仕上がり。ルイス・エサ、ホベルト・メネスカル、シコ・ブアルキ、ジョビンといったボサ・ノヴァへの愛情、そしてジスモンチ、エルメート・パスコアル、トニーニョ・オルタ等のミナス〜ブラジル・インストゥルメンタル・シーンへの造詣と、レパートリーにもこだわり充分。ヴォーカル・ナンバーでは、マリオ・アヂネー夫人マウーシャ・アジネーと、ドゥドゥカ夫人のアラーナという二人が絶妙のアクセントを加え、クラウディオ・ロディティ(tp)他、USブラジリアン・シーンのキーパーソンが脇を固める。ジャズ・サンバの流麗な魂が宿った、サウンドの極致がここにある。
■ブラジル・インストゥルメンタル・ミュージッ ク・ディスクガイド掲載品■ 1965 年、若干14 歳でBossa Trio のドラム奏者としてデビューしたのを皮切りにDom Salvador Trio、名ギタリストRomero Lubambo 率いるTrio da Paz、ピアニスト Alfredo Cardimと共に結成したD.N.A Bossa Trioなどに所属しブラジルのジャズ界を牽引し続けるDuduka da Fonseca が盟友でピアニストのHélio Alves、ベーシストLeonardo Cioglia、ギタリストGuilherme Monteiro、サックス奏者Anat Cohen と共に結成したクァルテットの名盤。Tamba Trio の「Mestre Bimba」など時代を飾った名曲を収録。表題『Samba Jazz in Black & White』とはサンバ・ジャズのルーツがアフリカを起源とする音楽とヨーロッパのクラシック、ポップミュージックであることを表し、そして常にシンプルであるという意。 (ディスクガイド・レビューより)