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ブラジル・インスト・シーンのトップ・ヴァイオリニストとして多方面で活躍する実力者、NICOLAS KRASSIKの2009年リリースは、ジョアン・ボスコ・カバー集。表“Corsário”, “Linha de Passe” ,"Bala com Bala”など、ボスコを代表する名曲を、ヴァイオリンの聡明なフレーズで披露する逸品。原曲の持つ素晴らしさを熟知し、その魅力を最大限に引き出すアレンジが施され・・・といってしまえば簡単だが、特異な旋律や、絶妙なコード・ワーク、そしてボスコ作品の持つロマンティシズムまで、彩り豊かなインスト・テイクとして表現できるのは、並大抵の才能では及ばないのは確か。パーカッション・レスという点も良策といえよう。MPB/インスト双方のファンが聞きほれる好作に仕上がった。
その意図を組んだ本人ジョアン・ボスコもタイトル曲のラスト“Odilê Odilá”でゲスト出演(vo.)しているのは心憎い構成。
<MUSICIANS>
Nicolas Krassik (violin)
Nando Duarte (violao)
Marcelo Caldi (acordeon)
Luis Barcelos (bandolim)
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NICOLAS KRASSIK / ニコラス・クラシッキ