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一聴くして引き込まれるブラジル特有の7弦ガット・ギターの滑らかな響き。テクニカルでありながら、ロマンティシズムさえ伝導する柔らかく豊潤な世界。かつてショーロ・アンサンブルのベース担当楽器だった7弦ストリングを、ソロ楽器としての奏法を確立させ、高みに押し上げた伝説の名手ハファエル・ハベーロ、そして現役7弦ガットの最高峰と言われるヤマンドゥ・コスタの域に、既に達しているこの音の発信者こそ、新たな才人フェルナンド・セザール。
フェルナンドは、90年代に新興ショーロ・アンサンブルとしてシーンから高い評価を得ていた楽団「グルーポ・ドイス・ヂ・オウロ」でギターを担当し、ショーロの熱心なファンには知られた実力者。このグループには、天才バンドリン奏者として活躍するアミルトン・ヂ・オランダが率いており、フェルナンドとアミルトンは言わば旧知の仲間。フェルナンドの音楽性の高さはアミルトンも認めるところであり、彼は本作のディレクションも買って出ている。全編、フェルナンドの流麗なギター・ソロのみで表現されたこのアルバム。最もシンプルなソロ・プレイというスタイルでありながら、その音像は極めてドラマティック。滑らかな運指と、繊細なタッチで爪弾かれる旋律/コードが、レパートリーに独特の彩を与えている。先述の偉人ハファエル・アベーロ作の名曲M1、そして同じく7弦ガットの為の楽曲M2と続く象徴的な展開から、同志アミルトン・ヂ・オランダや、ギター仲間のホジェリオ・カエターノの作品、さらにはギンガ、ピシンギーニャ、ヂレルマンド・ヘイスといったギター・ソリストが愛演する好曲を散りばめた全12トラック。ブラジル人ならではの奥深い感性が溶け込んだ、最良のギター作品として後世に語られるべき名作の誕生だ。
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■ブラジル・インストゥルメンタル・ミュージック・ディスクガイド掲載品■
弟でもあるHamilton de Holanda とのGrupo Dois de Ouro で大きくキャリアを開かせた7 弦ギタリスト/作曲家Fernando César が自身の名義でリリースしている唯一の作品。彼の指から放たれる、滑らかで優雅なギターの音色を聴けば、誰もがその魅力に取り付かれるであろう。Raphael Rabello、Rogério Caetano、 Guinga、Dilermando Reis らの楽曲を確かめるようにゆっくりと爪弾いていく演奏は、ブラジル器楽音楽のロマンチシズムを集約したかのようだ。2012 年に Acari レーベルからリリースされたRaphael Rabelloトリビュート・アルバムにも参加している。
(ディスクガイド・レビューより)
FERNANDO CESAR / フェルナンド・セザール