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アントニオ・カルロス・ジョビン、バーデン・パウエルなどの楽曲をジャズ・メソッドで蘇らせる好シリーズや、小野リサ作品のプロデュースでも知られる稀代のプロデューサー・マリオ・アジネー、そして実力派女流歌手として活躍するムイーサ、マウーシャのアヂネー姉妹の弟にあたる、ピアニスト/シンガー/コンポーザーが、このシコ・アヂネー。アーティスティックな作品群で日本でもファンの多いアヂネー・ファミリーから最後に登場する才人のデビュー作がブラジル・インディペンデントでリリース。
「ブラジルの魂」と題されたこの1枚。全編シコ本人のペンによるオリジナル・レパートリー。ブラジルのテイストとジャズ、クラシックの表現法に導かれたコンポジションは、その全曲から芳醇なブラジリダージを漂わせる。MPBセッション・マンとして知られる ジョルジ・エルデル(b)、ジュリム・モレイラ(ds)、そしてシコのピアノ・トリオを軸に、アルマンド・マルサル(perc.)、アンドレア・エルネスト(fl)、フイ・アルヴィン(sax,cl)、アキレス・モラエス(tp)らが効果的にアクセントを施す。先述のアジネー・ファミリーを中心としたコーラスや、ストリングスを絶妙に配したトラックも実に素晴らしい。唯一のインスト・アルバムでるM9はタイトルの通り、タンバのルイス・エサに捧げられたショーロ作品。シコのトリオに絡むバンドリンの名手アミルトン・ジ・オランダの泣きの旋律は、本作一つのハイライト。さらに可憐なワルツ調のラストでは、シンフォニックなアレンジが聞くものの心へ染み渡り、やがて心地良い余韻となっていく。
MPBシーンの屋台骨として活躍するギタリスト、ジャイミ・アレンとの共同プロデュースによるその音像は、至極滑らかで高貴な質感。シンプルで奥深いプリミティヴなMPB作品として、多くのブラジル・サウンド・ファンに堪能していただきたい。メイキング・フォトをたっぷり収録した全40ページのブックレットも嬉しい。
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