1,572円(税込)
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あのウーゴ・ファトルーソが当時の奥様マリア・ヂ・ファチマ、弟のオズヴァルド・ファトルーソ、「クルビ・ダ・エスキーナ2」にも参加するSSWピッポ・スペラらと作り上げたウルグアイ産プログレ・バンド、バルカロラ唯一のアルバム(1981)に、ピッポ・スペラ77年のファースト作からの数曲を追加したSONDORカタログの中でも指折りの名盤!!
シェイカーズからスタートし渡米。オーパやフィンガーズを通過したウーゴ・ファトルーソが、リオ・デ・ジャネイロに移住しトニーニョ・オルタやジャヴァン、シコ・ブアルキらのピアニストとして活躍する前の貴重なドキュメントでもある本作。
Hugo Fattoruso(key,vo)
Pippo Spera (vo, g),
Eduardo Marquez (b, vo),
Maria de Fatima (vo),
Susana Bosch (vo),
Osvaldo Fattoruso (dr,perc,vo)
といったウルグアイ・オールスターズともいえるメンバーで綴られるのは、めまぐるしく展開するプログレッシブ・ロックだ。シンセの浮遊する序盤から、カンドンベをモチーフにしたドラムと、太いベースラインが加わり、ピッポがヴォーカルを取るテーマ部、そしてウーゴがスピード感溢れるキーボード(トニーニョ・オルタの3rdでのウーゴを思わせる熱さ!)を披露・・・と冒頭曲からかなり盛りだくさん。スペーシーなイントロダクション#2から、ウーゴのキーボードによる弾んだリズムが印象的な#3、変拍子のイントロからプログレッシブに変化を繰り返す「青いタンゴ」#4、ウキウキするような跳ねるフォルクローレにのってマリア・ヂ・ファチマが妖艶なヴォーカルを披露する「黒人の結婚式」#10・・・。
多くのアイデアを織り込みながら、その強弱をコントロールし楽曲として成り立たせているのはウーゴが奏でる多彩な音色のシンセによるところが大きい。いじり倒している、とすら形容したくなるほど色々な音色でヴァラエティを演出している。そして忘れてはならないのがピッポの存在だろう。ロー・ボルジェスを彷彿させる中性的で儚さを孕んだヴォーカルが本作をよりメロウにしている要因だ。そのメロウネスのきわまったボートラは単体でリイシューされたCDで全てが聴ける。
BARCAROLA, PIPPO SPERA