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ジャズ、ラテン、ブラジルの分野で活躍し、多くの後進に影響を与えた鍵盤奏者/アレンジャー/コンポーザー/プロデューサーがクレア・フィッシャー(1928~2012)。1957年からヴォーカル・カルテットのザ・ハイ・ローズ、カル・ジェイダーのグループのピアニスト兼アレンジャーとして活動を始め、2度のグラミー受賞。リーダーとして現在までにPACIFIC JAZZ、DISCOVERY、MPS、CONCORD などから多数の作品を発表している偉大なるマエストロだ。2012年1月に惜しくもこの世を去ったクレアの最後のレコーディングとなるこの1枚は、ラストにして、彼のキャリアの集大成ともいうべき最高のラテン・ジャズ・ビッグバンドだ。
『リトゥモ!』というタイトルの通り、マエストロ・フィッシャーが追求してきたラテン&ブラジルのリズムと高度なアレンジによるアンサンブルが絶妙に絡み合い、多彩な響きを弾き出し、改めてそのサウンド・メークの素晴らしさ感服させられる。さらに凄いのは、そんなクレアの情熱の下に集まった凄腕ミュージシャン面々。ポンチョ・サンチェス、アレックス・アクーニャ、ルイス・コンテ、スティーヴ・カーン、ピーター・アースキンほか、ジャズ/ラテン・シーンを代表する超一流のプレイヤーが、この一大プロケジェクトの為に快音を響かせている。音楽監督は、クレアの息子ブレント・フィッシャーが担当。これはすべてのラテン&ジャズ・ファンににレコメント。第55回グラミー賞ラテン・ジャズ部門ノミネート作品。
(一部、SALSA 120%掲載分より抜粋)
Feat. Poncho Sanchez, Alex Acuña, Luis Conte, Peter Erskine, Steve Khan, Alan Pasqua, Don Shelton, Carl Saunders & Andy Martin
CLARE FISCHER / クレア・フィッシャー