Enrique "Mono" Villegas エンリケ "モノ" ビジェガス 1960年代の4作品リイシュー

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2023.08.21

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アルゼンチンのジャズレジェンド、エンリケ・ビジェガスのアルバム4作品が復刻


1950年代、ニューヨークに渡ったビジェガスはColumbiaに所属し2枚のアルバムをリリース、しかしその後レーベルと方向性が合わなくなり脱退しヨーロッパや北米南米を約8年に渡りツアー、その後にアルゼンチンに帰国したビジェガスはJorge López RuizとEduardo Casallaとのトリオやソロなど、60年代以降いくつもの録音を残しました。その60年代に録音された4作品が今回復刻です。
「Metamorfosis」はトリオにより録音され、なんとショパンを取り上げて完全で絶妙なスウィングナンバーとして生まれ変わらせて演奏、スタンダードナンバーと勘違いしてしまいそうなくらい自分のものにし、軽快にスウィングしている。
「Tribute to a Monk」はモンクの曲を途切れなく演奏し1テイクで録音、この手法は「Porgy & Bess」でも行われており、まさにライブそのものの緊張感と熱量が伝わってくるビジェガスにピッタリのアイデア、タッチを細部まで聴き入ってしまう。
そして「Baladas De Amor」はラブソングを中心に、ダイナミックな演奏だけでなく繊細な一面も存分に味わえる。どのアルバムもコンセプトがはっきり分かれていてビジェガスの魅力を様々な方向から楽しめる名盤たち、是非聞き比べてみてください。

そしてニューヨークに渡る前、フォルクローレに取り組んだ1952年作「Folklore + Villegas」も取り扱っています。

現在のカルロス・アギーレなどのネオ・フォルクローレにも繋がっていく先駆的な内容と言え、アルゼンチンのフォルクローレグループ「ロス・エルマノス・アバロス」の曲集となっている興味深いアルバム、アルゼンチン音楽ファンは是非チェックを。

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