ビゼー:「カルメン」組曲、「アルルの女」組曲、グノー:「ファウスト」からバレエ音楽、ワルツ(SACD)

HERBERT VON KARAJAN ヘルベルト・フォン・カラヤン

イエス・キリスト教会に響きわたる絶頂期のカラヤン&ベルリン・フィルの超絶サウンド

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レーベル
エソテリック (ESOTERIC)
国(Country)
JPN
フォーマット
SACD
規格番号
ESSG90296
通販番号
1008886037
発売日
2024年09月14日
EAN
4907034225569
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商品詳細情報

エソテリック特約店のみの限定販売
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イエス・キリスト教会に響きわたる絶頂期のカラヤン&ベルリン・フィルの超絶サウンドを余すところなく捉えた1970年代初頭の名録音。

■ESOTERICならではのこだわりのSuperAudioCDハイブリッド・ソフト
オリジナル・マスター・サウンドへの飽くことなきこだわりと、SuperAudioCDハイブリッド化による圧倒的な音質向上で継続して高い評価をいただいているESOTERICによる名盤復刻シリーズ。発売以来決定的名盤と評価され、現代にいたるまでカタログから消えたことのない名盤をオリジナル・マスターから進化したテクノロジーと感性とによってDSDマスタリングし、世界初のSuperAudioCDハイブリッド化を実現してきました。今回はドイツ・グラモフォンの名盤から、アナログ時代を代表する2枚とデジタル時代の名録音1枚の計3タイトルをSuperAudioCDハイブリッドで発売いたします。

■20世紀における録音メディアの開拓者・カラヤン
ヘルベルト・フォン・カラヤン(1908~1989)は、レコード録音に対して終生変わらぬ情熱を持って取り組んだパイオニア的存在であり、残された録音もSP時代からデジタル録音まで、膨大な量にのぼります。当シリーズでもこれまでにさまざまなレーベル、さまざまな時期にカラヤンが録音したこだわりの名盤を数多く復刻して参りました。レパートリーの選定、それぞれの録音会場における理想的なマイクの設定と作品に最適のミキシング、ジャケット・イメージのわかりやすさなど、ディスクというパッケージ・メディアを音楽家にとっての真の芸術作品へと昇華させた功績は実に大きなものがあります。今回私どものシリーズで取り上げるのは1970年代初頭に収録された、フランスの2人の作曲家によるポピュラーなオーケストラ曲のアルバムです。

■レコードというメディアを意識した選曲とパッケージ化
カラヤンのディスコグラフィで特徴的なのは、自分が演奏会で何度も取り上げた馴染みのレパートリーだから録音する、というのではなく、実際の演奏会とは関係なくディスクとして人気がある演目だから取り上げる、という姿勢が色濃く出ていることでしょう。ビゼーの歌劇《カルメン》はカラヤンが好んで歌劇場や音楽祭で取り上げたオペラでしたが、このオペラから編まれた組曲や、同じビゼーが作曲した《アルルの女》からの2つの組曲は、LPレコードというメディアのためにフィットするように選ばれたレパートリーでした。カラヤンがこれら3曲を初めて録音したのはEMI時代の1958年のことで、アルルの風景を描いたゴッホの油彩画をジャケットに使ったそのLPレコードは高く評価され、一瞬にしてベストセラーとなったのでした。その成功を繰り返すべく、カラヤンとドイツ・グラモフォンは1970年12月も押し迫った時期に、ジルヴェスター・コンサートでのベートーヴェン「第9」のリハーサルの合間をぬってこの3曲を録音し、有名なアヴィニョンのサン・ベネゼ橋の遺構の写真をジャケットに誂えたこのアルバムも、忽ちのうちにアナログ時代の定番となったのでした。色彩感のある、コントラストの強い4曲を選んで一つの組曲に誂えたこの3曲は、いわばオーケストラのショーケースのようなもので、カラヤンはベルリン・フィルというオーケストラの持つ音色とダイナミズムのパレットを最大限に開示しています。《カルメン》の第3幕への間奏曲や《アルルの女》第1組曲のアダージェット、第2組曲メヌエットでのしっとりとした情感、同じく《アルルの女》第2組曲のパストラールや間奏曲での恰幅のある威厳、ファランドールでの実に緻密に計算された曲の運びとドラマティックなクレッシェンドの妙など、聴き所はいくらでも出てくるほど。極めつけは《アルルの女》第1組曲の前奏曲と第2組曲の間奏曲に出るサクソフォーンのソロを、ベルリン・フィルの団員ではなくフランスの名手ダニエル・デファイエ(1922-2002)に担わせていることでしょう。

■ベルリン・フィルが精密に再現するオーケストレーションの妙
グノーの《ファウスト》のバレエ音楽とワルツは、ビゼーのセッションの翌月に収録され、オッフェンバックの《パリの喜び》抜粋とカップリングされ、やはりロートレックの有名な版画をジャケットにして発売されました。このグノーとオッフェンバックというカップリングも、実は1958年にEMIで録音したベストセラー・レコードの再録音に当たります。踊るためのバレエ音楽ではなく、色彩とリズムが千変万化するオーケストレーションの面白さに焦点を当て、名技を誇るベルリン・フィルがそれを真剣に、しかも苦も無く鮮やかに実現していくさまは実に痛快なほどです。グノーの平明・明解なオーケストラ書法をこれ以上ないほどの精度で音化していくカラヤンですが、彼が録音したグノーの作品は、この《ファウスト》のバレエ音楽とワルツを除くと、《ファウスト》のメフィストフェレスのアリア1曲とアヴェ・マリアのみで、オペラや他のオーケストラ曲の録音が実現しなかったのは惜しまれましょう。

■名だたる名録音を生んだイエス・キリスト教会で収録
セッションはステレオ時代のベルリン・フィル録音の定番だったベルリン郊外ダーレム地区にあるイエス・キリスト教会で行われました。1933年に完成したこの教会は、第2次大戦中の爆撃でフィルハーモニーをはじめとするオーケストラの演奏会を開催できる主要なコンサートホールが灰塵に帰し、やむなくベルリン・フィルなどの演奏会が行われていたティタニア・パラストも稼働率が高いうえに音響的にも録音には適さなかったため、1940年代後半にドイツ・グラモフォンによって見いだされレコード録音の会場として使われ始めました。それ以後、現在に至るまでベルリンにおけるソロからオペラに至るさまざまな録音に使われています。遮蔽性にやや難があるものの、天井が高く、響きも豊かで、実に奥深く艶のあるサウンドで収録することができるのがこの教会の大きな利点です。カラヤンとベルリン・フィルもドイツ・グラモフォンへの契約第1弾となった1959年の《英雄の生涯》以後、1970年代初頭までこのコンビのベルリンでのDG録音のほとんどはこの教会で実現しており、このビゼーとグノーでも、アナログ時代のドイツ・グラモフォンの顔ともいうべき大ヴェテランのギュンター・ヘルマンスの手腕によって、全体を大きく俯瞰するパースペクティヴでベルリン・フィルの濃密なサウンドが余すところなく捉えられています(フィルハーモニーに録音会場を完全に移した1970年代後半から顕著となる弦楽パート偏重を志向したやや極端なミキシングもまだ採用されていません)。このディスクの4曲がCD化されたのは1989年のことで―――カラヤンは1983年に同じビゼーの3曲(しかもソロもデファイエ)をデジタル録音し、そちらが先にCDになったためこのアナログ録音のCD化は少し遅くなったのでした―――、それ以来カタログの定番となっていますがSuperAudioCDハイブリッド化は今回が初めて。これまで同様、使用するマスターの選定から、最終的なDSDマスタリングの行程に至るまで、妥協を排した作業をおこないました。特にDSDマスタリングにあたっては、「EsotericMastering」を使用。入念に調整されたESOTERICの最高級機材MasterSoundDiscreteDACとMasterSoundDiscreteClockを投入。またMEXCELケーブルを惜しげもなく使用することで、オリジナル・マスターの持つ情報を伸びやかなサウンドでディスク化することができました。

(エソテリック株式会社)

【収録内容】
ジョルジュ・ビゼー
《アルルの女》第1組曲
[1]第1曲:前奏曲
[2]第2曲:メヌエット
[3]第3曲:アダージェット
[4]第4曲:カリヨン(鐘)

《アルルの女》第2組曲
[5]第1曲:パストラール
[6]第2曲:間奏曲
[7]第3曲:メヌエット
[8]第4曲:ファランドール

《カルメン》第1組曲
[9]第1曲:第1幕への前奏曲
[10]第2曲:第2幕への間奏曲(アルカラの龍騎兵)
[11]第3曲:第3幕への間奏曲
[12]第4曲:第4幕への間奏曲

シャルル・グノー
歌劇《ファウスト》から
バレエ音楽
[13]第1曲:ヌビアの踊り
[14]第2曲:クレオパトラと黄金の杯
[15]第3曲:ヌビア奴隷の踊り
[16]第4曲:クレオパトラとその奴隷たちの踊り
[17]第5曲:トロイの娘の踊り
[18]第6曲:鏡の踊り
[19]第7曲:フリネの踊り
[20]ファウストのワルツ

【演奏者】
ダニエル・デファイエ(サクソフォーン)[アルルの女]
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン

【録音】
1970年12月28日~29日(1-12)、1971年1月(13-20)、ベルリン、イエス・キリスト教会

[初出]1-12:DeutscheGrammophon2530128(1971年)/13-20:DeutscheGrammophon 2530199(1972年)
[日本盤初出]1-12:グラモフォンレコードMG2294(1971年10月)/13-20:グラモフォンレコード MG2340(1972年6月)
[オリジナル・レコーディング]
[プロダクション]Dr.ハンス・ヒリシュ
[レコーディング・スーパーヴィジョン]ハンス・ウェーバー
[トンマイスター(バランス・エンジニア)]ギュンター・ヘルマンス
[SuperAudioCDプロデューサー]大間知基彰(エソテリック・マスタリング・センター)
[SuperAudioCDアソシエイト・プロデューサー]吉田穣(エソテリック・マスタリング・センター)
[SuperAudioCDリマスタリング・エンジニア]東野真哉(エソテリック・マスタリング・センター)
[SuperAudioCDリマスター]2024年5月エソテリック・マスタリング・センター、「EsotericMastering」システム
[解説]浅里公三西村祐
[企画・販売]ティアック株式会社
[企画・協力]東京電化株式会社