[インタビュー]Hybrid Leisureland aka Hidetoshi Koizumi

フランスと日本を拠点に活動するエレクトロニカ・アンビエントの作曲家・編曲家、ライブアーティストであるHidetoshi Koizumiのソロプロジェクト“Hybrid Leisureland”。2010年にフランスの名門アンビエントレーベルである“Ultimae Records”と契約した彼が、2025年11月7日にニューアルバム『Flower Bullet』をデジタルとvinylで、自身のレーベル“Sonar Library Records”からリリース。
国内外でライブ活動を行う他、ファッションブランド、映画、広告(CM)、プロジェクションマッピング、ゲーム音楽への楽曲提供も行う多彩な彼にインタビューを行った。
Official Website:https://hidetoshi-koizumi.com/
Linktree: https://linktr.ee/HidetoshiKoizumi/
Instagram:https://www.instagram.com/hidetoshi_koizumi/
YouTube:https://www.youtube.com/user/hybridleisreuland/
1:まず簡単に自己紹介をお願いします。
Hidetoshi Koizumi(以下H):
Hybrid Leisurelandの小泉豪紀です。作曲家です。アンビエントとエレクトロニカ、現代音楽が好きで作っています。自分の周りや身近に音楽がある毎日に感謝しています。本当に、多くの方々が自分の音楽を聴いてくれて、自分以外にも音楽が近くにあることが嬉しく思っています。自分の目で見たものや感じたものを音楽に変換しています。
2:音楽を始めたきっかけを教えてください。
H:これはあくまでも私の見解ですが、幼少の頃からピアノを習っていて、音楽は譜面通りに弾かなければならないことに苦痛を感じていました。バンドをやって、初めて自由に演奏していいんだ!と思うようになり、だんだんと音楽を作る世界に引き込まれていきました。
クラシックや、日本で流行っているポップ、海外の音楽を沢山聴いて、「もっとこうだったらいいのに。こういう音楽がいい」と思うようになり音楽制作を始めました。誰にも真似できない、自分だけの世界観の音楽を作っています。
3:Hybrid Leisurelandというアーティスト名の由来を教えてください。
H:音楽と人との関係は、ときに機械と人間の関係にも似ていると感じます。
私が作るDTMやシンセサイザーの音楽は、生楽器ではなく電子によって生まれたものです。けれど、その電子音が人の心に響く、そこに「人と機械の融合」、つまり“Hybrid”という概念を感じました。
音楽は私たちを現実から別の世界へと連れ出してくれますが、その体験もまた現実の一部です。その感覚は遊園地のようだと思い、“Leisureland”という言葉を組み合わせて、この名前にしました。

4:個人名義Hidetoshi Koizumiとしても活動なさっていますが、Hybrid Leisurelandとの違いを教えてください。
H:Hidetoshi Koizumiは、エレクトロニカよりでテンポが少々早いです。Hybrid Leisurelandの方が少し緩やかなアンビエント寄りですが、今後はゆっくりHybrid Leisurelandへと統合していくつもりです。
5:ニューアルバム『Flower Bullet』が自身のレーベル“Sonar Library Records”から11月7日にリリースされますが、どのようなコンセプトでアルバムの制作を行ったのでしょうか。このアルバムを制作する際、特定の目標や制作前にイメージしたコンセプトはありましたか。
H:人は言葉というコミュニケーションツールを持っているにもかかわらず、
思惑だけで、傷つけたりしてしまう。戦争なら弾丸で人を殺す、弾丸を言葉だとしたら、暴力であり精神的苦痛になってしまう。
しかし、コミュニケーションで問題があった時の解決は、それもまたコミュニケーションだと思います。弾丸が花であったらどんなに素敵なことだろうと思います。
日常の中で友人や家族と話し、笑い、語り合える。その時間を花に変えられると思いこのアルバムのコンセプトとして制作しました。
6:『Flower Bullet』はどのようなリスナーに届けたいですか。
H:毎日の生活の中で、人は色々なことがあると思います。それは自分も同じです。学校や仕事、友人、家族、自分だけでなく人にも想いがあります。その中で、ふと寂しくなったり、人のことを想うことがあった時に聴いてほしいと思います。一人ではないと思ってくれたら嬉しいです。
花の弾丸は一輪しかないんです。それはあなたです。あなたが想うことを大切にしてくれて、このアルバムがそばにあったら嬉しいです。
7:過去のアルバムと今作『Flower Bullet』を比較した際に、どのような違いを感じていますか。
H:今作をすごく気に入っていて自分でも聴いています…笑。そして人々に届けたい作品です。ピアノを多く使った曲を作りたいと思って制作したアルバムです。
恐らく今後も自分は、エレクトロニカとクラシックとピアノを合わせた音楽をやりたいという気持ちが自分の中にあります。変わるかもしれませんが…。
8:Sonar Library Recordsについて教えてください。このレーベルはどのようなコンセプトで運営されているのでしょうか。
H:自分が好きなようにやれるレーベルにする為に作ったのと、図書館は本ですが音楽の図書館もあったらいいなと思いこの名前にしました。

9:小泉さんの制作している音楽は、エレクトロニカやアンビエント系ですが、影響を受けたアーティストやレーベル、もしくは好きなアーティストやレーベルを教えてください。
H:影響を受けた方々は沢山います。テクノは、最初嫌いでしたが自分が思ったように全て作れる、音にできないものはない(サンプリング)ということに段々引き込まれました。
石野卓球さんが作ってくれた『テクノ専門学校』、『Mix-Up』などは勉強になりました。
好きなアーティストは沢山いるのですが、特に坂本龍一さん、Steve Reichさん、Michael Nymanさんです。
テクノはもちろん好きなのですが、それと同時に現代音楽(クラッシック)が好きです。あとバロックが好きです。昔の音楽ですが、構成や表現が本当に何度も聴いても新しい発見があります。本当に興味深い音楽です。
10:小泉さんのプロフィールを読んでいるとフランスでの活動が一つのポイントとして目につきますが、具体的にフランスでの活動について教えてください。
H:フランスのUltimae Recordsからコンピレーションやアルバムをリリースしたり、同レーベルのCellと一緒に始めたプロジェクト“connect.ohm”でアルバム『9980』をリリースしたりして、定期的にレコーディングやライブをフランスで行っていました。
日本と異なる文化の中で、考え方の違いに困惑したり、悩んだりしていましたが、だんだんとフランスのことを理解してくると、とても楽しく思えるようになりました。
Ultimae Recordsにはとても感謝しています。素敵なレーベルで活動出来て良かったと思っています。
11:日本とフランスの音楽シーンで大きな違いは感じましたか。
H:それぞれの文化によってルーツが異なることが、あらゆるジャンルでそれぞれ影響していると思います。特に思ったのが、ライブをやっていた時、オーディエンスの聴き方が違ったことです。
嫌いなジャンルは聴かないではなく、この音楽はこう聴いた方がいい、ってことを知っているなーと思いました。そして、自分のライブを気に入った場合は、絶賛してくれて、面白くなかった場合は、つまらないと遠慮なく言われました。
ライブをやる前は、誰も話しかけてくれないし、ジャパニーズとしか言われなかったような気がします(笑)。
ライブがうまくいったときは、僕の下の名前(Hidetoshi)で呼んでくれて、皆が話しかけてくれました。
このような瞬間、音楽をやっていて良かったと思うと同時に、自分の音楽はすげーだろ?って言いたくなります。日本は謙遜の文化ですが、フランスでは自分をアピールしないと振り向いてもらえない文化です。
12:今回のアルバムリリースに伴い11月15日にリリースパーティも行うようですが、パーティのコンセプトや概要について教えてください。どのようなところをお客さんに楽しんでもらいたいですか。
H:今回のパーティは、視覚と聴覚で楽しんでほしいと思っています。お客様には、私の音楽を近くで聴き、映像とのコラボレーションを体験・体感して欲しいです。
アンビエントを好きな方は、あまりイベントに足を運ばない傾向があるように感じますが、ぜひ来て欲しいです。
11月15日の18:30から、南青山に移転したPOLARISで開催します。下記のリンクをチェックしてみてください!
https://polaristokyo.com/schedule/20251115

13:イベントの運営とLiveアーティストとしての両軸で活動し続ける、そのモチベーションへの秘訣はなんでしょうか?その2つには、何か特別な関連性がありますか。
H:モチベーションの持続は、音楽だけでなく仕事、学校、自分のやりたいこと、どのジャンルでも非常に難しいことです。自分もそうです。でも、モチベーションの持続はあまり意識したことがなく、「音楽が好きなのでやめられない」が、素直な思いです。
自分の音楽をプレイするのには、他のイベントに出演して活動するだけでなく、自分の表現を最大限に出すには、イベントを運営するのが良いと思い活動をしています。他にやってくれる人がいたらいいんですけどね…笑。
14:最後に今後の活動予定や目標があれば教えてください。
H:今後はライブだけでなく、インスタレーションやコレクティブ的な活動もしたいですし、ボーカル曲をもっと作りたいと思っています。やれるところまで音楽を続けたいですね。海外ツアーもやりたいと思っています。
本当に自分は音楽が出来る。そんな環境に感謝していますし、そんな毎日がありがたいです。少しなりたい自分になれたと最近思えるようになりました。
自分の音楽を聴いてくれる皆さんのおかげです。自分の音楽がリスナーの一部になってくれたら嬉しいです。
自分一人じゃ何もできない音楽を作ることしかできない、自分をサポートしてくれる仲間やディストリビューターの方々、HPやサポートをしてくれる大切な友人そして、音楽を聴いてくれて、これを読んでいるあなたに感謝しています。
ありがとう!
◆リリースインフォメーション
アーティスト:Hybrid Leisureland
タイトル:Flower Bullet
DATE:2025.11.7 Release(Digital)、 Vinylのリリースは2025年内予定TBA
https://sonarlibraryrecrods.bandcamp.com/album/flower-bullet
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