シカゴ・アンダーグラウンド・ハウスの鬼才、Hakim Murphy スペシャル・インタビュー
11/13 渋谷ZEROで初来日するシカゴのプロデューサー、Hakim Murphy。来日を記念したスペシャル・インタビュー!!

■まずはじめに、自己紹介をお願いします。
こんにちは、私はシカゴのミュージシャン、DJ、プロデューサーのHakim Murphyです。 HM505でライブパフォーマンスをし、Machining DreamsとSynapsis Recordsと言う2つのレーベルを運営しています。
■音楽的なバックグラウンドを教えてもらえますか?
子供の頃に色々な音楽を聴いてきて、青年期の思い出はシンセの音をが満載のPFunkを聴いてたこと、R&BやHip Hopももう少し大きくなってから聴いてました。それから、高校生になって、シカゴ・ハウスをラジオで聴き始めて、クラブに言って踊ってたことが、最終的にDJになるきっかけとなったのです。90年代中盤にはDance Maniaでレコードを買い始めて、フランスのディスコ・レーベルの音を聴く様になったことが、僕のアシッドハウスへの道筋となったのです。それ以来ディスコのトラックをチェックし始めて、現在の僕のスタイルとなりました。クラシックとジャズの作曲を学んでいる間には、ピアノのレッスンも受けました。 それ以外にはシカゴのGroove Distributionと言うディストリビューターで3年間働き、ここで幅広い電子音楽と出会い、その出会いにより私自身の音楽に対する視野を広げることができました。
■あなたが運営する2つのレーベル"Machining Dreams"と"Synapsis Records"についてお聞きしたのですが。
まずはじめに友人のInbum Choと一緒に立ち上げたのがSynapsis Recordsで、 僕がレーベルのA&R(アーティスト・アンド・レパートリー/アーティストの発掘・契約・育成とそのアーティストに合った楽曲の発掘・契約・制作の担当者)となりました。この立ち上げが私達の音楽とシカゴのアーティストの楽曲の販路の開拓へと繋がり、のちに実験的であったレーベルがダンスミュージックとして注目される様にまで進化しました。最近のリリースは僕とデンマークのアーティスト、Rev-S from Denmarkとの共作です。
Machining Dreamsはその1年後の2010後に立ち上げたレーベルで、ホワイトレーベルのアートプロジェクトです。僕の個人的なやり方で僕の音を発信して行き、もともと知り合いで一緒に仕事したいと思った人達と一緒に活動しています。僕が初めてレコードを制作した頃には、ちょうどデジタルブームが起きていて、僕はその時こそレコードを売るという事にチャレンジすべきだと思いついて成功することができたのです。
両方のレーベルはコンテンツに関してはほとんど同じ感じで、実験的な音を友人や出会ったアーティストとコラボレーションで制作しています。Synapsisはおそらく、いつもユニークな作品を発表していて、一方Machining Dreamsはホワイトレーベルな方向性でやっていくつもりです。しかし状況はいつも変化していて、その状況の中で僕が強く感じる音楽を発信していきたいと思っています。


■トラックメイキングにはどんな機材や楽器を使っていますか?
レコーディングにコンピュータでReasonとAbletonのソフトを使っています。Abletonは最近使い始めで、アレンジする機能が素晴らしいです。ハードウェアはMPC-1000、microKorg、Kaoss pad、Volcas (Keys, Bass, Beats)、そしてEA-1を使っています。僕は幅広い音をこのセットアップから実現できます。これらの機材でなければ、もっとたくさんの楽器が必要となります。
■日本ではシカゴ発のアンダーグラウンドシーンの音楽 Frankie Knuckles,から、Larry Hard、Marshal Jefferson、Derrick Carter、Green Velvet、Sneak、Cajmareと言ったアーティストが人気で、多くの日本人がシカゴの音楽シーンに高い関心がありますが、現在のシカゴのシーンはどうですか?
シカゴの音は現在進行形で、アンダーグラウンドなシーンは健在だけれど、あなたが名前を挙げたアーティスト達は、Derrick Carter以外はあまりシカゴではプレイしないのです。
シカゴはとても音楽的な都市で、多くのシーンがが到来しては去って行きます。
シカゴの音楽好きな人達と言っても、様々なタイプ、ジャンルの音が好きな人達がいます。南シカゴでは、DJの間でディスコが最も人気で、北の方ではもっと新しい、世界的に流行っている新しい電子音楽が好まれますが、もちろん、色々な音楽に興味のある人達がいて、Jukeとfoot working(シカゴ・ゲットーハウスの進化・発展系であり、超重低音でテクノ、ヒップホップ、ベース・ミュージック…等から影響を受けた、近年急速に広がりつつある音)も人気ですが、定期的に開催されているパーティーでは、コマーシャルな音が主流です。もし一度シカゴを訪れるなら、あなたの好きな音が絶対に見つかるはずですよ。
■今回日本に来るのは初めてですか?
今回は2回目で、1回目は2011年の福島の地震の後に、友達を訪ねて来ました。その時は東京、神奈川、横浜、鎌倉と富士市に行きました。
■日本と日本人に対する印象はどうですか?
日本人を長期に渡って知っていて、彼らは礼儀正しく、
僕の個人的な経験では、日本人は僕に対して良くしてくれますね。
■日本人で好きなアーティストはいますか?
面識があるのは、Takeshi Kouziki, Yasuo Sato, Rondenion, Imugem Orihasam, DJ Mitsu the Beats, Ken Ishii, Takenawa, と DJ Kawasakiです。
■あなたがfacebookページに記した Art + Philosophy + Music = Records! は本当にカッコいいですね。そこで、何が楽曲制作の原動力となっていますか?
僕のレコード制作においての原動力はシンプルで、僕が何を感じたかを表現したいものを楽曲として発表し、それを聴いた人達に僕自身を音の中から感じて欲しい。将来は音楽愛好家になるであろう若い世代に、芸術作品として受け継がれるであろう作品を制作し、楽曲の音と流れの中に人間の知力を加えることができたらと願っています。
■最後に、日本にいるあなたのファンにメッセージをお願いします。
日本の人達の為に音楽をプレイできて、その音を聴いてくれた人達が踊ってくれるのは、本当に素晴らしいですね。コンニチワ、ハジメマシテ。
interview(櫻井 希巳江)
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