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ミナス新世代、更にその先へ。ミナスの優れた女性作家8人による声楽を基調としたアコースティック・アンサンブル『アナ』。ミルトン・ナシメントの掲示したミナス特有のオーガニックな声の魅力を現代にアップデートする注目のデビュー・アルバム!
コレチーヴォ・アナ(Coletivo A.N.A.) は、デームッスリーニ(Deh Mussulini)、ラウラ・ロペス(Laura Lopes)、 レオノラ・ヴェイスマン(Leonora Weissmann)、レオポルヂーナ(Leopoldina)、 ルアーナ・アイレス(Luana Aires)、ルイーザ・ブリーナ(Luiza Brina)、ミシェーリ・アンドレアッツィ(Michelle Andreazzi)、そしてイレーニ・ベルタチーニ(Irene Bertachini)の女性8人によるコラボレーションである。ANA=Amostra nua de autores (直訳で、作家の裸サンプルとなるであろうか)。その意味の通り、ミナスの優れた女性作家8人がそれぞれに曲を持ち寄り、互いに創造性を刺激し合いながら作り上げていったという声楽を基調としたアコースティック・アンサンブルである。
加えてディレクターとしてハファエル・マルチニ、アレンジャーとしてフェリーペ・ジョゼ(Felipe José), レアンドロ・セザール(Leandro César)、ハファエル・マセード(Rafael Macedo)、ジョアナ・ケイロス(Joana Queiroz)、 アリーネ・ゴンサルヴェス(Aline Gonçalves)といった盤石のサポート陣が参加。更にはナ・オゼッチ(Ná Ozzetti)、デア・トランコソ(Déa Trancoso)、ブリーザ・マルケス(Brisa Marques)、ジェニフェル・ソウザ(Jennifer Souza)といったゲストまでを迎えるなど、ミナスを中心とした現在の最先端シーンの面々が集結。
楽器と声の個性を活かしつつ、その関係性を問い直す音楽作りは、ウアクチをはじめ現在のアントニオ・ロウレイロに至るまでミナスから生まれる音楽の一つの特徴である。本作もそれぞれの声をベースに、レアンドロ・セザールの創作マリンバや、ピアノの弦をこする音など、多彩な音を交え、「声」が持つ音楽的可能性を掲示しながらも、ありていに言えばオーガニックな響きを獲得したポップアルバムになっている点が素晴らしい。ベッカ・スティーブンスやアヤ・ニシナが繊細な声楽アンサンブルでジャズの世界においても新たな潮流を作りつつある昨今、偶然なのか、同時期に同じ女性達によるこうした声楽アンサンブルがミナスから登場したことは実に興味深い。
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COLETIVO ANA / コレチーヴォ・アナ